火の塔-<決勝2:炎のペニスバンドルーレット(7a)>-。
「ミリア……!」
観衆の声援の中、ミリアはルルの声が聞こえた気がした。
声のした方に首を伸ばすと、ルルの顔を見つけてしまった。
心配そうな表情でいつになく声を張り上げていた。
「ミリア……負けないで!」

「(ルル……!)」
ミリアはどうにか理性の光を取り戻した。
だがサーラが奥を突く度にチカチカと本能が頭を支配しそうになる。
頭が真っ白に塗り替えられそうになり、オセロのように白と黒が交互に訪れる。
理性を保つことが限界に感じた。
「どうにか生き延びたようね」
気が遠くなりそうになりながらも、サーラがの声を遠くで聞こえた気がした。


ミリアの出した目は「3」。
「まさか、回ってくるとは思わなかった……」
悔しそうな表情のサラ。
「あら、1ね、まだ続きそう」サラの出目が「1」。
「……っ。は。んん。。。」
気持ちよさそうな声を上げるものの、サラは4回は耐えられた。
そして移動の出目は「2」。

「あー、またサラね」
「え、そんなのあるのっ」
仕方がなく振った目は「2」。
「っっ。。。はふはふんっ」
8回をどうにか耐え切る。
しかし……移動の出目が「6」。

「偶数出しちゃうとサラのターン終わらないわよ?」
呆れた感じで指摘するサーラ。
「なんでなんで、またあたし……?!」
そして行為の出目は「4」
耐えても耐えても繰り返し戻ってくる運命に心がくじけてしまったのか
「……んっ、あんっ、あんっ、あふうんっ……っ」
もはやサラに抵抗する力は残っておらず……
サーラの動きに合わせて腰を振ってしまう始末。
「きゃんあんあんあんっ……!!!」
光悦な表情を浮かべてよがり狂うサラ。
そしてついに−−
「っあーーーーーーんんっ!」
びくんんっ……!
体を震わせて絶頂に達す。


サラ脱落。
ミリア完勝。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



ここで話は急転直下を迎える。

「この塔は包囲したぞ、サーラ。宴はもうおしまいだ!」
『わーーーー』
ぞろぞろと兵士が会場へ乱入してきた。

「ごめんなさい、お姉ちゃん。防ぎきれなかった……」
サーラの妹ファスを始め、サーラの親衛隊や夜伽衆など主だった部下が、中央王国の兵士らに捕らえられていた。

「くっ……まだよ。炎の魔法をお見舞いするわ……すべて灰になるまで!」
『ぎゃああああ』
サーラの放つ絶大な魔法が勝利を確信していた中央王国側の人々を恐怖に陥れる。
その時、サーラは気がついていなかったが、後ろから開放されていたミリアが近寄ってきて……

(ちゅう……)

サーラの唇を奪った!
「な……?!」意表を突かれて目を見開くサーラ。
すっかり上気しきったミリアの顔が目の前にある。
「……ふは、はぁはぁ、ルルから授かった神魔法です。接吻により魔女様の魔法を封じました……」
立っているのもやっとな感じのミリア。そのままサーラを押し倒す。
「きゃあ?!」
サーラが悲鳴を上げる。
「ま、全く魔法が出ないわ?!」
「……このまま、塔の魔力から遮断します」
塔の中で魔女を絶頂に導けば、魔女は魔法の塔からの魔力の恩恵を受けられなくなる。
「負けを認めるわ……最後までイベントのプログラムを消化できたし、特にやり残したこともない。楽しかったわ」
火魔女祭を勝ち抜き、あれだけの性行為にも耐え切った勇者に抱かれれば本望だとサーラは思った。
サーラはミリアを抵抗せず受け入れるよう身体の力のを抜き目を瞑る。
たどたどしくも慣れない手つきでサーラの衣装を脱がしていくミリア。
裸になった胸の先同士が当たり『はん……っ』とサーラとミリアの呻く声が漏れた。
『いいぞー、もっとやれー』
元々いた観客と王国の兵士たちがはやし立てている。
お互いにすっかり火照った体温と固くしこらせた胸の先がぶつかり合う。
特にミリアは先程のルーレットでのダメージが抜けておらず気だるさが残っていた。
「しょうがない子……」
サーラはミリアの手を誘導し、サーラの秘所にいざなった。
と同時にサーラもミリアの秘所を抑える。
お互いにお互いの秘所をくちゅくちゅしあう。

『あっ、あん。あん。あん。あぁん!』

二人の甘く高い喘ぎ声が交じり合い淫靡なメロディを奏でる。
二人はどんどん高みへと上りアップテンポな声色に変わっていく。
そしてついに−ー


『あはぁぁぁぁんんっっ!!!!』


声高らかに二人は絶頂を迎えた。
同時に火の塔の魔力が封印された。

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