トーナメント表。

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「みな様、お待たせ致しました。
はじめまして。天女、ヤヨイと申します。
この放送は大陸全土の水晶球に配信しております。

第一回マジックセクシーボウル大会、開催のお知らせです。
この大会には、女神皇女イナルミ様の思いつき……いえ、崇高な理念によって「世界をスポーツで人類平和に」という願いが込められております。
参加希望者をイナルミ様と私達天女が厳正に審査した結果、8チーム40名によるトーナメント形式で行われることとなりました。

さあ、対戦相手を決定すべく、チーム代表8名に天女を遣わしました。まずはその模様を御覧ください」

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---地上、よく晴れた日の昼下がり、とある森の中。

「はい、こちら天女スズロです。私は今、勇者チームのキャプテンに会いに地上へと来ています。
 あそこに見えるのは勇者チームのキャプテン・ミリア様でいらっしゃいますね、ついに見つけました。早速話しかけてみましょう」

ふぃ〜と羽衣で飛んでいくスズロ。

「こんにちは、ミリア様。イナルミ様からの使いで参りました」
「……え、わたし?、こ……こんにちは」
「ミリア様、マジックセクシーボウルのトーナメントのくじびきに参りました。今この状況を大陸全土の人々が待ち遠しくご覧になっています。どうか、くじを引いてください」
 
「わっ……と、あの……その、今はっ……きゃ……っ!」
モンスターの触手がミリアに襲いかかる!
そう、ちょうどこの時ミリアはこの時モンスターと闘っていたのであった。

ガッ……!

モンスター『エローパー』の触手がミリアの腕を掴んだ。
「あ…………申し訳ございません。お取り込み中ですね。出直しましょうか?」
今更ながらもばつの悪そうなスズロ。
「えっ……まって、行かないで……っ……ゃっ」
助けを乞うミリアの目。2本目、3本目の触手がミリアの身体にまとわりつく。
「ではでは、一枚お選びください」
喜々として役割を果たそうとするツムジ、クジを差し出す。
「さあさあ」と促され一枚引くミリア。
「ひぃんっ、えとっ……3番ですっ」
「はい、勇者チームは3番です!」
どんな状況でも仕事を果たすレポーターの鑑。
そして彼女にも忍び寄る触手。
「それでは私は退さ……ンきゃあ!?」
ガシぃッ!スズロの足首に触手が絡みついた。
すぐさま這い上がり太腿を嬲る。
「ひぃぃ!なんですかこれ、感触が気持ち悪いです〜!!」

そして触手に飲いたずらされる2人……
『やーーー!!きゃーーーー!!!』


(このあとどうにか逃れられたようです。)

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[参考資料:クジの様子]
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