日没。
ステージに提灯が飾られ、数いるスタッフの天女達は浴衣を身に纏い、
さながらお祭りの雰囲気を醸し出している。

ステージ上にて−ー
カスミ「皆様ぁっ、たいへん長らくお待たせいたしましたぁ」
サヤカ「夜のビーチの決勝戦っっ、いよいよセレモニーの始まりですっっ」
((わー、ぱちぱち))

カスミ「さあ、まずはこの方がいないと始まりません。イナルミ様のご登場です!!」
女神皇女イナルミ様、破廉恥な貝殻水着でトボトボと登場。
イナルミ「あう、こんな姿に馴れてしまいそうな自分が怖い……」
サヤカ「大丈夫です、また新たな衣装に着替えられますから」
イナルミ「ちょいまち」
「?」「?」
イナルミ「今回は、ボクがもう一つくじを作ってきました」
「?」「?」
イナルミ「今までは[衣装]と[遮る物]だけだったんだけど……[誰が]のくじボックスを作ってきました」
「えー?」「どうして?」
イナルミ「観衆のみんなー、天女の生着替えも見たいよね?!」
『おぉぉぉ!みたいーー!!』
サヤカ「いやいやっ……」
カスミ「ですが……」
イナルミ「みんな見たいよねー」
『おぉぉ!!みたいー!!』
イナルミ「ほーら」
サヤカ「やられましたっ、イナルミ様の逆襲…」
カスミ「こうなっては、もう……中身はどうなってるのですか?」

[誰がBOXの中身]
(中身:イナルミ、ヤヨイ、スミレ、カスミ、サヤカ、シズク、スズロ、ツムジ、天女7名全員)

イナルミ「ちゃんとボクの分も入れたんだから、文句は言わせないよー」
サヤカ「それでも……自分を引いちゃうのが普段のイナルミ様なんですけどっ」
カスミ「この[天女7名全員]というのはなんですか?」
イナルミ「天女達みんなまとめて着替えちゃう」
サヤカ「ひえー!」
カスミ「うん、それ考えようによっては……一人で脱ぐよりかはまだ……」
イナルミ「ふっふふーん。いくよー、二人が出ても恨まないでよね?」

[衣装BOXの中身]
(生わかめ)

イナルミ「あれ、くじが一個しか入ってない…?」
サヤカ「あはは、誰も補充してませんでしたので」
カスミ「ふふ、手抜きですね」

衣装:生わかめ

[遮るものBOXの中身]
(中身:すりガラス、くもりガラス、シーツ、網戸、マジックミラー、赤白幕、KeepOut帯、etc)

イナルミ「マジックミラーが出た」
「?!」「?!」

遮るもの:マジックミラー

[誰がBOXの中身]
(中身:イナルミ、ヤヨイ、スミレ、カスミ、サヤカ、シズク、スズロ、ツムジ、天女7名全員)

イナルミ「ボクじゃありませんように。ボクじゃありませんように。ボクじゃありませんように。」
サヤカ「イナルミ様ですように。イナルミ様ですように。イナルミ様ですように。イナルミ様ですように。」
カスミ「イナルミ様ですように。イナルミ様ですように。イナルミ様ですように。イナルミ様ですように。」
イナルミ「ひどいっ」

イナルミ「!!!天女7名全員!!!やったー!!!」
サヤカ「え”っ……!!」
カスミ「もしかしてですけど……イカサマでは……」
((ざわざわ……))
「ち……、ちがうよ?……ほんと、ほんとちがうよぅ?」

誰が:天女7名全員


舞台そでにいた他の浴衣を着ている天女がぞろぞろとステージ上に姿を現す。
((わぁぁ……!))
イナルミ「では、マジックミラーを設置するねー……どん!」
イナルミの魔法で、巨大な長方形のマジックミラーのついたてを生み出した。
サヤカ「あぁ……マジックミラーというのは片方からは、透き通って見えるのに、反対側からは鏡に見えるのですね」
カスミ「へぇ……これは、面白い仕組みですね」
天女からは観衆がよく見れるのに、観衆側から見るとただの鏡の壁に見える。
イナルミ「うん、そうだよぉー」
イナルミ「あと、観衆のみんなが沢山わかめを取ってきてくれたので、これに着替えてね」
イナルミ「じゃあ、アダルティなムードの曲をかけるから、」
会場に音楽が流れる。
同時に、(どよどよ…)とざわつく観客たち。
口の前でいたずら気な表情で人差し指を立てるイナルミ。
実は、イナルミはそのタイミングで魔法を使い、
マジックミラーを観衆側からも向こう側が透けるような性質に変更したのだった。
イナルミ「天女のみんなぁ、あんまり奥へ行くと横から見えちゃうから、ミラーの近くで着替えた方がいいよー」
天女達『はぁーい』
7名の天女はなるべくミラーの壁の近くで、それぞれ浴衣の帯をほどき、浴衣をはだけた。
スミレ「こちらからだけでも見えちゃってると……恥ずかしいものですね」
イナルミ「(ふふーん、実際に見えていないと思っているのは天女だけで、実際には観衆からその姿は丸見えなんだよね)」
イナルミの思惑通り、その一挙手一投足に熱い視線が注がれていた。
天女たちが着る浴衣の下には襦袢(浴衣の肌着)があるのだが、それ以上内側には下着を身に着けておらず全くの裸である。
そしていままさに、その襦袢も次々に脱ぎ捨てられていく。
胸も股間の筋も丸見えの、一糸まとわぬその姿が観衆の前に現れた。
((おぉぉぉぉ!!))
鼻血を吹き出す観衆が続出する。
シズク「あれ……見えてないんですよね……?」
スズロ「そのはずなんですが……でもなんだか目が合うような気がしてしまいます……」
カスミ「もしも向こうからも見られてるとしたら……」
スミレ「ああん、私たち本当にも無防備で顕な姿を晒してることになりますね」
ツムジ「あはは、ほんとにっ……すっぽんぽんですもんねっ……」
ヤヨイ「ふふ、隠れる壁があって良かったですね」
小さな疑惑は湧いたのだが、わいわいと笑い話に流れてしまい、事実を確かめるところまでいかない。
逆に、見られていないという共通認識が固まったせいで彼女らの不安が解消され、以降は局部をほとんど隠さなくなったことは、観衆からしたら幸運であった。

サヤカ「はい、こちらさっき頂いた新鮮な生わかめです〜」
シズク「水分が多いから重たいのですね……うまく身につけるの難しそうです」
ヤヨイ「シズクさん、結んでさし上げますよ」
スズロ「ひー、ぬるぬるしますー」
ツムジ「あーんっ、せっかくつけたのに、また落ちちゃいました」
カスミ「わ、ヤヨイさん……わかめがずれて、お胸の先が見えちゃってますよー」
スミレ「そういうカスミさんも、なんだかいやらしいお姿ですよ?」
観衆は、頑張ってわかめを身に着けようとキャッキャしてる天女たちの姿を見て興奮を抑えようともせずギラギラとした目で眺めてた。
イナルミ様「はーい、じゃあもう時間だよー」
天女たち『きゃー、まってください……まだですー!』
イナルミ「だーーめ、マジックミラー……削除!」
天女達『きゃあーーーーん!!』
わかめが落ちないようにを必死に押さえる者、
うまく隠せずいろんなところをぽろりしてしまう者、
隠せてると思っていたらわかめ越しに透けちゃっている者
マジックミラーの壁が忽然と消され、
それぞれ思い思いに恥ずかしい姿のまま公開されてしまった。
((おぉおぉぉぉ!!))
ずっと覗き見していた観衆であったが
天女達の仕草を見て更に胸と股間を熱くしてしまった。

サヤカ「えっと、えっと……っ、ハチャメチャになってしまいましたが、みんな試合も頑張って応援しましょう!」
必死にわかめで身体を隠そうと奮闘するサヤカの言葉でセレモニーを終えた。
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