敗者即H-プロローグ-。
【人物紹介】

ミリア: 世界を救った勇者様。 (胸の大きさ:特大盛)
ルル: 勇者を見出し導いた占い師。 (:並盛)
ミラーシュ: 元悪の4魔女の一人。 (:大盛)
サキ: 羞恥系格闘術の武道家。 (:特大盛)
キサナ: モンスター退治の剣士。 (:小盛)
フロンリーフ: 大陸中央に存在する王国の姫君。 (:並盛)


【プロローグ:イナルミからの手紙】

勇者ミリア、占い師ルル、剣士キサナ、武術家サキ、魔女ミラーシュは
中央王国の王の間に呼び出されていた。
呼び出した主は、この国の姫、フロンリーフだ。
「皆さん、先日、わたくしの手の元に楽園の女神皇女イナルミより手紙が届きました」
フロンリーフに読み上げられたその内容は以下の通りであった。
『地上世界、中央王国の姫フロンリーフ殿、現在こちら楽園世界は大変なことになっています。
 人間界の勇者たちをこちらに向かわせてください』
「……とのことです。以上、みなさん、どう思いますか?」
フロンリーフより意見を求められた一同。
ミラーシュが最初に口を開いた。
「イナルミちゃんが困っているだったら、さっそく助けてあげて、
 お礼をしてもらいにいきましょう…そしてあんなこんなサービスを……えへへ」
「姫様、罠です」
ミラーシュの台詞を遮りルルが意見を述べる。
「イナルミ様は、何か悪だくみをしているんだと思います」
楽園に出入りし、イナルミの性格を良く知ルルがいう言葉には説得力があった。
フロンリーフは深くうなずいてから、こうも言った。
「ルルがそういうのなら、そういうことなのかもしれませんね。
 ですがわたくしの立場上何もしないわけにも行けませんし……ミリアさんはどうお考えでしょうか?」
「えっ……そのぉ……」
急に指名されて焦るミリア。
「気にはなりますので、ひとまずあっち行ってみて、様子を見るのはどうでしょう……か?」
おそるおそる意見を述べるミリア。
「よし。それでいきましょう。ミリアさんならそう言ってくれると思いましたよ」
嬉しそうに表情を輝かせるフロンリーフ姫。
姫は、世界が平和になってから少し退屈をしていたのだった。


【転移の儀式】

「最初は私から行きます。みんなはミリアに使い方を聞いて
 後から追いかけてきてください」
そう言い残すと、ルルは一人王宮の秘密の地下にある転移の部屋へと入った。
ルルを除けば、このルートで楽園に入った者はミリアしかいないため
ミリアにみんなへの説明をするようルルから言い残された。
自然とみんなの目線がミリアに集まる。
「ミリアさん、転移の方法は?」
「えっと……その、まず服を脱ぎます」
ミリアの口から気まずそうなに答えた。
『ええっ』
一同が驚く。
「そっ……それからひとりで…えっちなこう…いを……お、おこないます」
どんどん顔が赤らめていき、口も小さくなる。
『ええっ?』
「……気持ちが高ぶって、乙女エネルギーが最大になると……転移の魔法が発動します」
「み、みりあさぁん、それってぇ……?!」
「な、なるほど……」
「そんな秘密が隠されていたなんて」
それぞれが納得しようと頭で整理をし始める。
そんな中、
「ミリアちゃんよくわかんなかった、もっと具体的に、詳細に教えてくれるかな?ね?ね?」
興奮気味にミリアの肩を掴み、ミリアに恥ずかしいことを言わせようとしているのはミラーシュであった。
その時、部屋の奥から桃色の光があたりを照らしたかと思うと、
「……あぁ〜んっ!!」
同時に、ルルの艶やかな声が耳へと入ってきた。
『!?』
そして、光が消えると、奥の扉が開いた。
中にルルの姿はなく、がらんどうであった。
「どうやら転移成功にしたみたいですね……」
フロンリーフが中を確かめる。
「すると、今の声って、ルルさんのぉ……わわゎ」
サキがすべてを言わずとも、みんなは察していた。
絶頂のときに、魔力が溢れて、光だけではなくルルの声も大きく拡張されたということ。
「あの、次わたし行ってきます」
ミリアが先んじて転移の部屋へと入った。

「(……前回来たときは、もっと質素な感じだったのに、改装されたのかな、全面鏡張りになってる……)」
部屋の大きさはせいぜい2,3メートルといったところ。
入ってきた扉の内側を含め4面が鏡張の壁に、
それだけだはなく、天井、床も鏡張りであった。
ミリアは鏡に映る自分の姿にどぎまぎしながら
服を脱ぎ始め、やがて全裸となった。
全裸になると、床の一部が開き、収納スペースが現れる。
ルルの残り香を嗅ぎながら、ミリアも自分の身体の敏感なところに
手を伸ばし一人エッチを始める。
そして、
『んっ……んっんふんんっんっんんんーーー!!!!』
眩い光と共にミリアの姿が消えた。

「ミリアちゃん、声出さないように我慢してたみたいなのに……小さな声や吐息まで拡大されるんだ」
ミラーシュが感心する。
「次はうちが行くよ、なるべく最後のとこは声を出さないようにするけど……」
キサナが名乗りを上げて部屋の中へと入った。
「このようにひとりひとり待つのは少し退屈ですね」
フロンリーフが腕を伸ばす。
「それは確かに、そうですねぇ」
相槌を打つサキ。
「でもぉ、中でしているのを思うと、落ち着きませんよねぇ」
中が気になって仕方のない様子。
「サキちゃんサキちゃん」
部屋の前でミラーシュがサキを手招きする。
「こうやって、耳を扉に当ててごらん?」
「ちょっと、聞き耳を立てるなんて、趣味が悪いですわよ?」
姫様がたしなめる。
「でもしっかり、密封されちゃってますしぃ……何も聞こえなさそうですぅ」
ミラーシュに従い、耳を壁に当てるサキ。
(……っふっ……はっ……んっ……んぁっ……)
「わっ、わあっ……すっごく…キサナさんの聞こえてきますよぉっ」
「ねー?よく耳を澄ましてみて。ほら……」
ミラーシュは指先を唇に当て沈黙の合図をする。
(……クチュクチュ……クポクチュヌチュチュチュゥゥ………)
サキの耳に、キサナの喘ぎ声と一緒にいやらしい水音まではっきりと聞こえてきた。
「え……凄いですよぅ。小さな音までしっかり伝わってきますよぅ……」
サキは耳の先まで真っ赤にしてしまう。
「ふたりとも、はしたない真似はやめなさい」
フロンリーフがたしなめる。
「まって、激しくなってきた」
ミラーシュの言うと、サキも慌てて耳をドアに密着した。
(……っっ!……ふーっ……ふーっ……!っ……っ……!!)
(クチュクチュクヌチュチュクヌチュヌチュニチュニチュュュュ。。。。!!!)
そして――光が満ちて
「……ん!くふっ!んっんんっ!!!」
フロンリーフの耳にまでしっかりと、わずかに口から洩れたのであろう
我慢して堪えに堪えた甘い吐息が、はっきりとと聞こえてしまった。
「……わずかな声をも拾って拡大してしまうのですね」
姫様が怖気づいていると、
「そ、そのぉ、次わたしが入ってもいいですかぁ……?」
サキがおずおずと立候補する。
その表情からは赤く上気した様子が見られ、息もかすかに乱れているように見えた。
そして――わかりやすく不自然に内股な姿勢をとっていた。
「サキちゃん……?もしかして、発情しちゃった?」
デリカシーなく問うミラーシュの肩を、フロンリーフは軽く小突いた。
「どうぞ。わたくしは最後にしておくつもりですから」
サキは軽く会釈をして、個室へと姿を消した。
あとに残された二人。
「サキちゃん、すっごく乱れたひとりえっちしそう……どうにか見えないかな」
扉に穴や隙間がないか念入りに確認を始めるミラーシュ。
「やめなさい。もう、あなたはほんとうにはしたないんですから」
「あっ……」ミラーシュが小さく声を出す。
「なんですか?」
「サキちゃんの姿が見える……」
「えっ……穴なんて開いていましたか?」
「いやんっ、過激っ!こっちに見せつけるように激しくオナニーしてる」
「ははぁ、わかりましたわ。このわたくしをからかっていますね?万が一見えたとしてもそんなにはっきりなんて……」
姫は疑い深く、扉に近づいた。ミラーシュが見つめる壁に穴などないようだ。
「フロンリーフちゃん、壁に顔を近づけて見て。見えるから。きゃーっ、愛液の付いた指で乳首をなぞってる……」
「……?やっぱり何も見えないじゃないですか……後から頭を押して、壁にぶつけるのはなしで……ええ?!!?」
フロンリーフは目を疑った。
壁が透けて見える……というより、壁自体の存在が視界からなくなった。
つまり、部屋の中、1メートル先にいるサキが見えたのだ。
「……ほら、見えたよね?」
ミラーシュが目は逸らさずに声をかけてきた。
不思議と中の音は全く聞こえず、ただ、サキがひとりで自分の身体を慰めているところを見てしまっている。
フロンリーフは言葉を失った
先ほどまで普通に会話していた可愛らしい少女が、足を大きく開いて
股の間に手を這わし恥ずかしい部分を弄りながら、
びんびんに尖らせた乳首を濡らした指でコリコリと弄り倒し
口の端からだらしなく涎を垂らしているのだ。
次の瞬間――
フロンリーフはサキと目があった……ような気がして
壁から飛びのいた。
「……っ、見てはいけませんっ」
我に返ったフロンリーフ。隣でエロい目をしているミラーシュを引っぺがす。
「ンーーーっ……あっ、あっあっ、あっ、あっ、あ、あーーーーーーんんっっ!!」
部屋の中から眩い光がほとばしり、サキの可愛い声が二人の耳に届く。
残されたのは二人。
空いた部屋に即座にミラーシュを押し込めるフロンリーフ。
「わかったわかったから、あたしから入ればいいんでしょ?見たり聞いたりしちゃいやんだからね!?」
「し、しませんよっ」
少し乱暴にドアを閉めるフロンリーフ。
ミラーシュがひとりでえっちしているところを、フロンリーフ本当に覗いたか覗かなかったかは
フロンリーフ本人にしかわからない。


【次回予告】
・やはりイナルミの罠だった
・6名が転送された先はなぜか迷路
・バラバラに転移されてしまった6人
・最初に出会う2人でえっちを賭けたゲームが始まってしまう
・そして、、、その対戦相手を決めるのはあなたです!
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