敗者即H-そくＨ-。

「えっと…勝ってしまいました」
勝負に勝った高揚感と姫様を負かしてしまった申し訳なさが同居した
複雑な気持ち。ミリアはフロンリーフの表情をうかがおうとした。
「きゃ……？！」姫から、悲鳴が上がる
姫の周りに急にしゅわわと煙が立ち上がる。
「こほこほっ。。。なんなのですか…一体」
煙たく口を押え、目からは涙が。
しかし、すぐに煙が収まり、そこには…
『わーー』『ぴゅーぴゅー』、観衆から黄色い声が飛ぶ。
姫の身に着けていたバニースーツ、網タイツ、ショーツが、煙となって消えてしまったのでした。
姫自身は何が起こったのかわからず、きょとんとした表情で身体を晒している。
「フ、フロンリーフ様っ、はだっ、お裸が見えちゃってます……」
ミリアが慌てて指摘をする。
「……はだ……っ？えっ……えっ……えーー……？！」
慌てて胸を隠そうと腕を回す
「……きゃぁっ」
可愛い悲鳴が出してしまう。

係の天女により、ギャンブルテーブルが片づけられ簡易なベッドが運ばれてくる。
フロンリーフにはベッドの上に上るよう促された。
ベッドの上でひとり裸で不安を感じるフロンリーフ。
そこへ、もそもそとミリアがベッドに這い上がる。
「ミリアさんっ……す、少し心が落ち着くまで、待ってください…っ」
心の準備ができる前に裸を晒されてしまい動揺を隠せないフロンリーフ。
「フロンリーフ様……大丈夫です。今は、わたしに任せてくださいっ…」
自分より慌てふためいている人を見て心が落ち着くミリア。
フロンリーフに近づき、両手の指を絡ませると、そっと口づけをした。
「んふぅ……ミリアさ……ん……っ」
何か言いかけそうになったフロンリーフの口を再度口でふさぐミリア。
「んっ……ふっ、ふぅ、むぐっ……みりあ……さ…ん」
少しずつフロンリーフから力が抜けていく。
「……ふは……ぁっ……落ち着きましたか？」
優しく声をかけるミリア。
「はぁっ……はぁっ……んっ、少し…………」
今度は甘いキスに強張った表情が和らぎ、かえって胸が高鳴るフロンリーフ。
キスが終わると、フロンリーフは観念したかのようにベッドに倒れ込む。
「わたくしの負けです。好きにしてください……」
「……はい、フロンリーフ様にきもち良くなってもらえるように頑張ります」
「え……ええ」
フロンリーフは積極的なミリアを見るのが初めてでドキドキしてしまう。
そして、ミリアの顔が迫ってきてフロンリーフの唇を狙う。
「ちゅ・・ちゅちゅるちゅる・・・・」
ミリアの舌がフロンリーフの口の中でフロンリーフの舌を絡める。
お互いの唾液が混じり水音が響く。
ぎゅ……っとお互いに握る手の力が強くなる。
「んんっ…・・・・はぁぁ・・・じゅるぅり・・・」
「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
一度唇から離れ、それからフロンリーフだけに聞こえるように囁く。
「姫様のお身体、お綺麗です。形が整っていて。柔らかくて素敵です」
「あ…ありがとう……ございます」
ミリアの本心の台詞に、頬を赤く染めるフロンリーフ。
「フロンリーフ様、お代わりしてもいいですか……？」
今度は返事を待たずに、ミリアの唇がまたフロンリーフの唇を奪う。
二人キスに夢中になる。ミリアはフロンリーフと脚を絡め
身体を擦り付けあう。
「はあん……ミリアさんも服脱いでぇ……直接ぬくもりを感じさせて……？」
「は、はい……」
フロンリーフ姫のお色気たっぷりの懇願に断ることもできず
ミリアもバニースーツを脱ぎ去り、全裸となった。
肌と肌が重なりあい、こすれあい、二人の体温はどんどん上昇していく。
胸と胸が押し合いへし合い、硬くなった胸の先が、ぶつかり合う。
「ちゅ、ちゅぷ、ちゅぱぁ。はぁはぁ……フロンリーフ様フロンリーフ様」
くちゅくちゅと唾液が混じる淫靡な音に交じり、
お互いの膝が互いのおまんこを擦りつけて、こちらも水音が漏れ出てくる。
「はぁっ……ミリアさん、ミリアさん……」
「んっ、あっあっあっあっ……フロンリーフ様、フロンリーフ様」
いつしか口づけをすることをやめて
艶めかしい腰の動きで、お互いの膝に股間をこすりつける。
愛液がとめどなく溢れてシーツにできるシミがどんどん広がっていく。
「あっあっあっあっふあっあっ……みりあさんみりあさんっっ！！」
「あっあっあっああんっああああんっ……気持ちいいです、ふろんりいふさまぁっ！！」
お互いの耳元でえっちで甘い吐息を吹きかけながら大きな喘ぎ声を脳内に響かせる。
「あっあっあっ！！ミリアさん！もうわたくし！果ててしまいますっ…だめ･･･です……もう！」
「あっあんっああんっ！！ふろんりいふさまっ！わたしももう我慢できない……いっしょに……ふあああ……ん！！」
……びくぅぅんっ………！！！
「「……ぁぁあああああんっっっ！！」」

『パチパチパチパチ☆』
絶頂に達した二人に、観衆から暖かい拍手が送られた。