ねんね。
コンコンと。
 
ルルの寝室の戸を叩く者あり。
 
キィィと静に開かれた扉から
枕を抱いた寝巻き姿のミリアが現れる。
 
「ミリア......?」ベッドから身を起こして
 
「あの......」と少し言いよどみ
もじもじと小さな声でルルに尋ねる。
「ルル、今夜は一緒に寝てもいい......?」
 
「......」ルルは一瞬沈黙した後で
「くす。どうしたんですか、怖くて一人で眠れませんか?」
少しからかってみる。
 
「だだだ......だってっ」
ミリアの顔がみるみる赤く染まっていく。
 
「くすくすくす。しょうがない子ですね。さ、入っていいですよ」
 
「う......うん」
ルルのお許しが出て、のそのそとお布団にもぐりこむ。
 
「落ち着きましたか?」
顔を覗き込むルルに
「う......うん。お化け怖かった......」
恥ずかしそうにうなずくミリア。
「......いっぱい出ていましたもんねー。今日はここでゆっくりお休みなさい」
「......うん」
 
先刻−−
 
ミリアとルルは寂れた屋敷に来ていた。
その屋敷はこの街の外れにあるが廃墟となっている。
館の所有者が行方不明になったり
屋敷を訪れたものは帰ってこないという噂が広まっていたため、
ミリアとルルが調査に訪れた。
 
屋敷の中には死んでいる者達がさながらお化け屋敷のように蠢いていた。
お化けが怖いミリアは必死で叫び、逃げ回っていたのだが。
正反対に、ルルは冷静に神魔法を用いお化けを成仏させていった。
滅多に回ってこない戦闘での活躍に心躍らせていたのだ。
 
 
 


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