土の塔-入口-。
大陸南、
砂漠の中心に土の塔があった。
多くのゴーレムに守られたその塔は鉄壁であり
何人たりとも近づけない。
中でも人の数倍もある巨大ゴーレムにおいては
対応するすべがなかった。
 
 
「たあああっ」
 
黒いミニスカートからすらりと伸びる脚を忙しく動かし。
疾走とゴーレムと戦う者あり。
何度となく繰り返す斬撃をはじき返され
キサナの表情は疲労の色が濃く出てきていた。
「いくらウチがモンスター専門だからってこれは厳しい……」
中型のゴーレムくらいであれば一太刀で倒せる剣であるが
このゴーレム相手にはまるで歯が立たない。
 
 
「キサナっ、とどかないっ。ここまでつれてきて〜っ!」
仲間の呼びかけに応じ、じりじりとゴーレムを引き出す。
「だめだっ。これ以上、塔からは離れない」
ゴーレムは魔法により命令されたことを実行する
モンスターである。
おそらく塔に侵入者を入れないという指示があるのだろう。
ある一定の距離まで行くといくら挑発しても追いかけてこない。
 
「キサナっ、ここから撃ってみるっっ。タイミングを見て離れて〜っ!」
暑いのにフードをかぶった魔法使いが詠唱を始める。
「彼方の石よ……我の命に従いここに現れ給え。召還−−」
 
ぽわわと。
土の下には大きな魔方陣が光る。
突如巨大な隕石がその上に姿を現す。
 
続いて、
高レベルの魔法使い3人が詠唱し、火の魔法で吹き飛ばす。
 
「うひゃ」
キサナの近くをその隕石が怒涛の勢いですれ違い、
巨大ゴーレムに直撃する。
 
どかあああああん!!!
 
砂煙ののち、ゴーレムは粉々に砕けていた。
が、巨大ゴーレムは破片が共鳴し、また元の姿に戻ろうとしている。
 
「いまだ、いくよ!みんな」
キサナの号令でキサナの仲間達が一斉に塔へ向かい走り出す。
途中、中小のゴーレムに阻まれつつも一同塔の中へと滑り込んだ。
 
「やった。作戦通りいった!」
こぶしを握り締めガッツポーズのキサナ。
「いえいえいえっ、思ったより人来れていないよっ」
慌てて反論するライラ。彼女は隕石を召還していたものである。
「といいますか、ライラが来れたのが一番のイレギュラーですよね…」
突っ込みを入れたのが盗賊のアリシャ。
「残りの人は途中でゴーレムに捕まえられていました」
最後に入ってきたミリアが残念そうな表情をする。
「さすがに。ミリアも来たね」
キサナは満足そうに顔を上げ、
「さあ、悪い魔女を退治しにいくから」と。
塔の攻略を開始する。
 
 
南の塔の情報
主:土の魔女ミラーシュ
エリア:砂漠
モンスター:ゴーレム、マッドハンド 他
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