土の塔-2階-。
2階
階段を見つけ、一行は2階へとやってきた。
2階は迷路になっている。
「ダンジョンって感じですね、迷ったら大変」
ミリアが自信なさげに呟く。
「ミリア、迷路はこう右手を壁にあてて歩いて
いくと絶対ゴールに辿り着けるんだ……んひゃ?」
キサナが手を壁に付けて歩いていると
(うにゅん)と柔らかなものを掴んでしまう。
「キサナ、離れて。スライム〜っっ」
ライラが叫ぶ。
しかし、ここで慌てるキサナではなかった。
「とりゃああ!」
スライムはキサナに握りつぶされた。
「気持ち悪い……。囲まれてますね。すごい数!」
アイシャの言うとおり、前方、後方、おびただしい数のスライムがぞろぞろと姿を現す。
「手袋、ハンマーに変化!」
キサナは魔法の武器をハンマーの形に変える。
戦闘態勢にはいる。
「きゃああっ、お尻にっ、とってっっ!」
ライラは魔法使いという職業上、
接近戦は不得意である。
間合いに入ったスライムはお尻や背中にとびかかる。
アイシャが助けに入り、器用に切り落とすが、
スライムが張り付いた部分が溶かされていた。
「いやだっ、溶けちゃってるっ」
シャツやズボンに穴が開き、
そこから白い肌や薄い色の下着が外気に晒されている。
「ふー。粗方片付いた。ライラは大丈夫?」
キサナが彼女を見ると
特に背中やお尻は丸見えといってもいい具合に穴が開いていた。
「すごい格好になっちゃって、まあ」と苦笑する。
「うぅー。馬鹿っっ」
ライラは顔を赤くして悪態をついた。
キサナ :■■■■■■■■
ライラ :■■■■■■■□□
アイシャ:■■■■■■
ミリア :■■■■■■■