土の塔-5階-。
5F
 
5Fは天井が狭く、一番背の高いライラがなんとか
頭をぶつけない程度の高さしかない。
ただ、高さは一定ではなくときには少し屈まないと
進めないところもあった。
「ここも、天井低くなっているから気をつけてください……」
アイシャは先頭に立ち後ろのメンバーに告げる。
頭上に注意し、ゆっくりと進んでいると
「ひゃあんっ」
一番後ろを歩いているミリア急にが叫ぶ。
三人が振り向く。
「あ、あの……、だ、誰かがわたしのお尻を触りました?!」
「後って、ミリアさんの後には誰もいないよー?」
ライラは訝しがって言う。
「あ、そ、そうですよね。お騒がせして御免なさい……」
ミリアはばつの悪そうに謝る。
一行は、よくわからないまましばらく進むが、
次にキサナに異変が起きる。
「わっ、な、何かがうちの胸触ってるっ、というより揉まれてるっ?!」
「何を言ってるんですかー」
アイシャはそんな訳がないとキサナの方を振り返る。
と。
なんとそこには手の平がキサナの胸にくっついていて、
しかもその指がむにむにと動いている。
「な……なんですかそれー……って、わああ!??」
ぐっとアイシャの身体が引っ張られる。
アイシャにも手のお化けがくっついていて、彼女ののシャツを
ぐいぐいと脱がそうとしている。
「わあー、背景と同じ色だから気がつかなかったんだ〜っ。きゃ〜っっ」
手のお化けがゾロゾロ、と足元から身体に這い上がる。
一人に約5匹ずつ、ざっと20匹。
人間の手と同じ位の大きさ、若干硬いごつごつとした質感。
おのおの、身体に張り付く手を追い払おうとすると
その手が身体にしがみつき、なかなか取れない。
うまく外れたとしても、間をおかずまたすぐ飛びついてくる。
キサナの胸を揉んでいた手は破れた服の間から中へ進入し
ブラの上からその乳房を揉みしだき始める。
「うわっ、きみたち何をするっ」
手のお化けに抗議をするもまったく無視される。
胸の手ばかりに気をとられていたら、新たな3匹がスカートの中に
もぞもぞと進入してくる。
キサナは脚を閉じ敏感なところに触れなれないように脚を閉じる。
すると、手達はキサナのぱんつに手をかけ、するると下にずらされてしまう。
「ななな、なにをするかっ」
焦るキサナを他所に、ぷりんと形のよいお尻が露に。
ミリアのぱんつもまた5匹の手に狙われていた。
彼女の場合胸を触られることは避けられていたのだが
切り刻まれたスカートから露出しているぱんつを
5つの手が強引に引き摺り下ろそうとしていた。
「ぃゃんっ、ゃめてくださいぃ……」
弱弱しく悲鳴を上げるミリア。
彼女の二つの手を総動員し、その下着を守ろうとしている。
だが、時間がたつにつれ右側、左側と、じりじりと下がる防衛ライン。
さらに手達は、ぱんつを掴んでいるミリア指を
妨害し、一本一本を放させ始めている。
「やぁん、みえちゃう……」
じょじょに、お尻や毛が外に露出して言っている。
かろうじて最後の砦は守っているものの、破られるのは時間の問題のようだ。
 
逆に、上半身を攻められているのはアイシャ。
シャツの中に手を続々と突っ込まれてしまっている。
服を脱がすわけでもなく、あちらこちら撫で回されているため
アイシャには防ぎようがない。
肌をくまなく撫でられ、身体をよじる。
「あ……っ」
気がつけばブラの止め具を外され直に胸まで撫でられてしまう。
「はんっ、そこだめ……です……ひいっん」
外から見ると踊っているように見えるくらい身体をよじり続けてる。
 
ライラは失敗した。
ほぼブラとショーツしか身に着けていなかった彼女にも
同じ数の手が襲い掛かっていた。
ライラはどちらも脱がされたくないと考えたため
防御が分散してしまい、結果どちらも一瞬で脱がされてしまう失態を犯した。
全裸の彼女に手たちは牙をむく。
「やーんっっ。ちょっと、やめなさいってば〜っ、お願いだからっ……」
ライラはここでも全体を守ろうとしたため、
すぐに右胸陥落。手の平で覆われてしまう。
続いて、左胸陥落。
下半身も、死守しようとした右手を手にはじかれ秘書に到達される。
「ぁあ〜っ……」
眉を潜め悲鳴をあげるも、ときすでに遅しである。
手達に絶好の位置を確保されあとは仕打ちに耐えるのみである。
指で転がされツンと上を向く胸の先。
何度もつつかれ大きくなる陰核。
なぞりくすぐられ湿り気を帯びる乙女の穴。
「はふんっ……はううん……た、助け……んぐぐ」
助けを求める口の中に最後の魔の手が。
指で舌を絡めとられ、うまくしゃべることすら出来ない。
 
 
パーティ全滅の危機から始めに切り抜けたのはキサナ。
得意の武器を鈎爪(長い爪の武器)に変化させ、
手の化け物を爪に引っ掛け、これをはぎ落とすことに成功した。
次に、キサナはパンツを脱がされたミリアを助け
同じく手に撫で回されていたアイシャを救出。
だが、ライラは手によって5点同時に責めを受け
激しい快感に襲われていた。
キサナたち3人はその痴態に動きを止めざるを得なかった。
そんな3人の視線に気がついたライラだが、しかし身体は既に手モンスターの手中である。
恥ずかしく思い目に涙を浮かべてはいるものの、くねくねと身体を震わす。
仲間達の視線が逆に快感を高める餌となり、彼女は立ったままいってしまった。
「ひっ、、ひんんんっ、、、あっ、、、ふうううううんんん!」
 
そのとき、ライラの身体は白く光り輝く。
塔の絶頂トラップが発動し魔法の力でどこかへと飛ばされてしまったのだ。
おそらく、魔女が待ち構える場所まで。
 
キサナ :■■■□□□□□
ライラ :□□□□□□□□□
アイシャ:■■□□□□
ミリア :■■□□□□□
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