土の塔-土魔女との戦い(1)-。
水に濡れた筆が少女の身体の曲線に沿い色を付けていく。
「あっ…ああっ…」
敏感な局部に触れる度に女の身体が跳ねる。
筆は水を得た魚のように自由奔放に動き回る。
「あんんっ、そんなところくりくりするなぁぁ…!」
転移の魔法で飛ばされたアイシャはベッドに寝かされ手足を固定された。
「んふふ、こんな大切なところなればこそ、丁寧に液をつけないとね」
嬉しそうに少女の股間に筆を這わす女こそこの塔の主、土の魔女。
アラビア風のドレスを纏い、口元を布で隠していて
表情がよくわからないが、楽しそうではある。
「やー、もう、そこ、やっ…んんん!」
拒みつつも、身体が悶え悶え。土魔女を楽しませる。
「そろそろ女拓をとるよん」
魔女は、白い紙をアイシャの上にかぶせ、特別な道具で色つくように抑えていく。
肌色が紙に染み付いてゆく。
「うふふ。これもまた入り口に飾っちゃうからー」
紙を剥がすと、どう見てもアイシャだとわかる位精巧な女拓が出来上がった。
「…う、ううっ」恥ずかしく、悔しがるアイシャ。
「胸の先を書いたら出来上がり……ぺたぺた、と」
ピンクの絵の具でアイシャの乳首を書き入れる。
「もぉ、いやっ」泣きを入れるアイシャ。
 
『ばたん』扉が開く。
中へ入ってくると、アイシャと魔女を見つけ、
「つ、土の魔女。アイシャさんを放してあげてください!」と遠慮がちに叫ぶ。
ミリアはもう裸ではなく、魔法の鎧(紐水着アーマー、魔法無効化)に着替え、装備している。
「ふふ。もう役目は終わったし塔の入り口まで送ってあげる」
魔女は側にある魔方陣へ移動させると、それを作動しアイシャを他の場所へ飛ばす。
「ようこそ、ゆうしゃさま。彼女たちの女拓、いいできでしょ?」満足げに笑う魔女。ライラとアイシャの女拓が飾られている。
 
「……えと」ミリアはこの人物、魔女が誰だか知っている。
口元は見えず、頭も頭巾で覆われているのだが、目元と声と、話し方、仕草。
「……何してるんですか、ミラーシュ様?」
「どきっ、なななんのことかしら」慌てる土魔女。
「どきって、口で言ってます…。悪ふざけしてないでください。魔女さまが帰ってきたら怒られちゃいますよ?」
ミリアの忠告にも。
「こんなにすぐにわかるなんて。愛の力?」どこかとぼけた風のミラーシュ。
「あたしがその土魔女だったりする」と素直に告白。
「えーーーー!?そうだったんですか???」驚くミリア。
「こほん、じゃあやり直しね。よく来たなゆうしゃミリア。でもここまでだよん。捕まえてあんなことやこんなことしちゃう…!」
ミリアをいやらしい目で見つめる。
「ミラーシュさま……えええっ、魔女さまだったなんて。えとえと、なんで魔女さまなんですか?」
まだ考えのまとまらないミリアに、
「うぅん、ここでそんなこと聞くのは野暮。ゆうしゃ対魔女、この熱いシチュエーションを楽しまなきゃ。話はあとでいくらでもしてあげるから」
「え、えええ……、ミラーシュ様、本気…?」
「ミリアちゃんをどう可愛がっちゃおう……、ああしてこうして。そうだ……これみてみて」
ぽぅ……ミラーシュは土の魔法を唱える。すると手に土の力が集まり徐々に具体的な形が作られていく
出来たそれは、男性器を模した張り方であった。
「魔法力で自由自在に動かせるんだよん」そう言いながらうにうにと卑猥な動きをさせる。
「あたしが勝ったら、ミリアちゃんはこれで犯しちゃうからねえー」
「ひぃぃ、ミラーシュ様目が怖いです……」
「こうして、ゆうしゃミリア対土魔女ミラーシュの戦いが幕を開けた」
「ミラーシュ様、自分でアナウンスしないでくださいー!」
 
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