……
マーサマーニャを呼ぶ聞き慣れた声。 意識がだんだんとはっきりしてくる。
「ぅうーん……お嬢様??」
「起きた!」
そこは中央王国側の客席、闘いに敗れたマーサマーニャはここに運ばれてきた。
「お目覚めですね」
シロナや国の関係者がマーサマーニャに近づく。
「……みなさま申し訳ございません、負けてご迷惑をかけてしまいました」
空気の重さを感じて気まずそうに謝罪するメイドさん。
「ま、しょうが無いんじゃないかな」
そんな中お嬢様は明るく振舞っているようだ。
「お嬢様……」
「いかにマーサマーニャでも負けることはあると思うし。 いかんせん相手が魔女の手下なんだもん」
マーサマーニャに優しい言葉をかけるお嬢様、でもマーサマーニャにはその言葉の節々に気になる点が。
「お嬢様……、イカイカとわざと仰っていませんか……?」
「えへ、ばれた? はー凄かったなー、マーサマーニャと触手……思い出しただけで、きゃあ」
頬を赤く染めて手で押さえ何かを想像しているお嬢様。
「お、お嬢様〜〜! 教育に宜しくありませんし、お願いですからすぐに記憶を消してくださいませ〜ッ」
恥ずかしさと義務感でたしなめるが、
「そうはイカない」 としたり顔でピシャリ。
一方、闘いの舞台では次鋒戦が始まった――
「天の恵みよ……局地集中雨あられバケツ雨」
茶色い水兵服をまとった少女――マロロン――が水の魔法を放つ。
対戦相手――リボン――は動きを止め警戒していると、頭上から大量の水が降ってきた。
「キャッ」
ざばー!
水浸し。 彩飾の施された高価な衣装が台なしである。
「バケツ雨魔法で下着までびしょびしょでしたッ」
「……開始早々やってくれましたね」
ぽたぽたと水をしたたり落としながら、マロロンをきッと睨みつけるリボン。
キサナ:うわぁ、びしょびしょね。
サキ:水の重さでリボンさんの素早い動きが封じられてしまいますよぅ。
ミリア:大丈夫かな?(おろおろ)
キサナ:そんなに影響はないと思うけど。
マロロンは続けざまにバケツ雨の魔法を放つ。
直径1メートル程度の局地にだけ”バケツをひっくり返した水”が落ちてくる魔法。
「そう何度も……キャッ」
リボンはさらりとかわしたが、一度地面に落ちて跳ね返った水の勢いで身体を押される。
「このまま落としてあげるのでしたッ」
ザバー! と水の魔法が牙を剥く。
「ッ! こっちからも行きます」
リボンは短剣を手に持ち攻撃に転じる。
地面を蹴り、水魔法を極力避けることが出来るルートを予測して一気にマロロンとの距離を詰める。
マロロンも接近戦を予期しその対策として新たな魔法を発動させる。
「水……集いて刀となせ……!ウォーターブレードッッ」
魔法でマロロンの両手に水の刃が出現する。
コルエット:マロロン……いつのまにそんな魔法まで……
レモーヌ:彼女、剣術とか出来ましたっけ?
ストロベル:全然ダメ。
マスカ:運動神経は悪いよね。 魔法は凄いけど。
「ひっ、わたたっ……くうっ……」
セイラーたちの心配通りリボンの猛攻に防戦一方のマロロン。
徐々に追い詰められ舞台の端まで追い詰められていた。
「この一撃で、さようなら!」
リボンが鋭く力強い斬撃を放つ。
「しまったッ!」
体勢を崩していたマロロン。その攻撃を受け止めようと踏ん張ると、
つるりと足が滑って後に倒れ尻餅をついてしまった。
「わあ?!」
コルエット:マロロン……!
マスカ:あーもうだめ、見てられない。
レモーヌ:あー
ストロベル:あー。終わった。
だが、マロロンが足を滑らせたせいで、リボンの力を込めた攻撃が空を切り……
その結果リボンの体勢も崩れてしまう。
「きゃッ!」
リボンはマロロンの上に倒れそうになる。
「!!!」
マロロンは瞬時のひらめきでリボンの足首を掴むと勢いのまま後に投げた。
「きゃあんッ?! えぇ〜っ?! そんなのありですかー!」
当の本人や勝負を見つめるみんなからもスローモーションがかかったように
ゆっくりときれいな放物線を描いて。
リボンが水槽に落ちた――
ざばーん。
キサナ:リボンー!
サキ:リボンさんー
ミリア:わわわ(おろおろ)
キサナ:くっ、溺れる前に中央の島まで泳いで!
「はぁ、はぁ……ッ」
リボンが水槽の真ん中に浮く島にたどり着いた時には
水槽の特殊な水により衣服はすっかりと溶けてなくなっていた。
そう、素っ裸である。
「顔が……」
トレードマークの頭のリボンは勿論のこと、顔を隠すために覆うマスクももはやない。
大きくも小さ過ぎもない手の平サイズ胸と、手入れを施している下腹部を隠すことを諦め、ただ、両手で顔だけを覆い隠すことにした。
正体が見破られないために。
その時、ぐらりと島が動いた。
「な……に?」
少しずつであるが島が浸水している。
リボンは危険を察し島の中央へ移動した。
そして両手で顔を覆いながら、その指の間から様子を伺う。
四方八方から、蛇のような生物が島へ上がり、にょろにょろと中央へと進んでくるのが見えた。
「きゃッ!」 リボンは驚いて短く悲鳴をあげる。
それは蛇ではなく鰻であった。
鰻はどんどんと島に上陸を果たしてくる。 その数は2,30匹。
その群れがリボンの足元に集う。
非情に元気が良く、ぴしゃぴしゃと水上まで跳ね上がるものもいる。
「ッ、あっらへ!あっらへ行きなさい!」
足で蹴り追い払おうとするがすぐに戻ってくる。
逆にぬるりとした感触にひるんでしまう。
鰻の群れはやがて足の踏み場もないくらい集ってきた。
その間も水かさは増えており、ふくらはぎまで水に浸かる。
その分、鰻の行動範囲も増えてリボンの長い足に絡みついてくる。
リボンは背筋をまっすぐに伸ばし、ふとももを閉じてやや内股の姿勢で立っている。
その閉じた内ももに、一匹の鰻が飛び跳ね、器用にも潜り込んだ。
その鰻はリボンの脚の間をうねうねと這いずり上がってきた。
「キャぁッ!」
リボンは少し考えてから、左手で鰻を払いのけた。
パシッ 強烈な平手の一撃で鰻を落とす。
そのあとも新手の鰻がリボンの内股に2匹、3匹と潜り込もうとしてくる。
ミリア:リボンさんッ、あのっ、脚を開いてみてください。 脚を閉じているから登ってくるのかもしれません!
リボンは、裸で足を開くことがそれがはしたない姿勢に思えて少し躊躇したが、結局ミリアの助言に従い足の間を少し開けるようにした。
なるほど取っ掛かりがなくなり鰻が上へ這ってこれない。
しかし、今度はその開いたスペースに飛び上がってくる鰻がいた。
「ッ!!ゃあんッ?!」
勢い良く飛び上がった鰻は、不意にリボンの脚の付け根の柔らかい部分に頭をぶつける。
「(ダメじゃないですか!)」
心のなかで不満の声を上げ、助言を送ったミリアの方に目で合図を送る。
キサナ:ミリア。むっちゃ見られてる。
ミリア:わー、リボンさん、ごめんなさーい。
サキ:ここは耐えるしか方法はないようですよう〜。
鰻が飛び跳ねリボンの脚の間を攻めようとするので
リボンは脚を閉じた体勢に戻し、左手で脚の間を覆い隠すことにした。
鰻が内ももをにゅるって上がろうとも左手が蓋となってリボンの柔らかい箇所を攻めることができなくなった。
レモーヌ:彼女、うまく防いでいますね。
マスカ:なんか面白く無いなあ。このまま時間切れになりそう。
コルエット:……はたして、そうでしょうか。
ストロベル:コル様、それはどういう?
コルエット:見ていればわかりますよ。ふふ。
何度となくはじかれる鰻。
はじかれても内ももや手の周りに、何度も、何匹も、絡んでくる。
水かさはとうとう膝の上までに上がってきていた。
難攻不落と思えたリボンであったが、
何度も内ももや手の近くを攻めたてたことで身体に少しずつ変化が訪れようとしていた。
「ッ……(脚が……!)」
まず太腿の筋がぴくぴくと反応を始めた。
ふとももに感じていた異物感の刺激がとうとう彼女の耐久の限界を超え始めた。
意識を集中させ気を張っていた彼女であったが、急激に体中を変調を感じはじめて来た。
例えば、いつの間にか吐息が荒くなっており、体の温度もどんどんと上がってきていた。
脚の間を押さえていた左手の指に水ではなく粘着質を帯びた液体を感じる。
「はぁ……はぁー……」
身体を鎮めようと意識すればするほど、体が言うことを聞かず、意識薄くなりぼんやりとしてくる。
「ひッ……!」
不意にガクガクガクと膝が大きく震え出す。
「立っていられません……」
脚で身体を支えきれなくなれば、倒れた身体に鰻が群がってくるであろう。 おぞましい想像に身を震わせる。
足を抑えなければ、と、彼女は考えた。
問題は、左手を使うか右手を使うか――ー
脚の間を守っている右手を使えば無防備となり、鰻の思うがままに攻略されてしまう。
顔を隠している左手を使えば、鰻からの守備には良いが、みんなに顔が見られてしまう。
どっちか、悩める時間はそう長くない。
覚悟を決めた勇敢な姫は手で震える脚を押さえ身体を支えた。
――
右手で。
顔が隠せなくなれば、正体がバレるだけではなく、羞恥に悶えるはしたない顔を敵や味方に見られてしまう。
一国の姫が。それはリボン――フロンリーフ――のプライドが許さなかった。
門番が居なくなったとたん。鰻は待ち構えていたかのように、
我先にとフロンリーフの秘所へ飛びかかった。
「ひゃはあんッ!」
覚悟はしていたがフロンリーフの一番敏感なところを責め立てられた衝撃に悲鳴をあげる。
力が抜け倒れそうになるところをすんでのところで持ちこたえる。 踏ん張るため脚がどんどん開いてしまう。
鰻同士も激しくぶつかり合いフロンリーフの秘所のあちこちを刺激する。
ずにゅうん……
そして、一匹の鰻がとうとう、秘密の穴の中への侵入に成功した。
「ッッ!?、ひゃふうんッ!や……ッ」
鰻は姫の穴の中を奥へ奥へと進む。
鰻が中で動くに合わせ、艶めかしく身体をよじる姫さま。
「はぁッ、はぁッ、はふぅッ」
見せまいと必死に隠す顔も、指の間から垣間見える頬は赤く染まり、目は潤んで。
「……ふッん、んああああああッ」
大きく開いた口からは涎が下へとぽたり。
妖艶な踊りを遠目に見るミリアたちやコルエットたち。
高貴さ故か卑猥な動きもある意味幻想的に映える。
彼女の中で快感の波がどんどん高くなっていく。
「(このままだと、いけない……でも、抑えきれない……ッ)」
心の中で葛藤を繰り返す姫。
そんなことはお構いなく、姫の奥地で好き放題むさぼリ続ける鰻。
「(熱ッ……もうだめ……だめ……)」
姫の頭が快感で満たされていく。
「くんんッ……んああああッ!」
――姫は凛々しくも立ったままでいきました。
たくさんの投票ほんとに有難うございました!
※()内は前回までの得票です。
次鋒戦:
(18票)+12票★リボン 対 (5票)+2票☆マロロン
白票:(1票)+1票
中堅戦:
(12票)+5票☆キサナ 対 (11票)+8票☆マスカ
白票(1票)+2票
副将戦:
(12票)+5票☆サキ 対 (9票)+8票☆ストロベル
白票:(3票)+2票
大将戦:
(14票)+9票☆ミリア 対 (9票)+5票☆コルエット
白票:(1票)+1票
☆☆
引き続き、次鋒以降の勝敗投票を受付けします!
前期間で投票された人も投票可能です。
前期間までの投票に加算されます。
こちらから(別窓開きます)
投票期間8/25〜9/1
期間内の投票は1人様1回のみでお願いします。
長文で頂いた分は割愛させて頂きますが、ちゃんと読ませて頂いてます。