火の塔-<予選2:脱がせっこ野球拳-3->-。
出場者リスト:別窓)

ジャ〜〜ン! 銅鑼の音が響く。

「さあ、2回戦、始めるわよ―!」
元気のいい火魔女の号令が部屋に響く。

中央のお立ち台上に立つ2人――ミルカとユキナを
部屋の左右の鏡が大きく映す。
「くだらない、実にくだらない」
そう吐き捨てるように言うのはミルカ。
トレードマークのツインテールにアイドルのような小さな顔立ち。
一見子どものような背丈も、胸の大きさが立派なレディと証明している。
膝丈のスカートを下から覗かれないよう、手で抑えている。
というのも、
「……(あー、やばい、やばい。 パンツはくの忘れてる)」
始まる前からピンチのミルカであった。


「お手柔らかにお願いします」
丁寧にお辞儀をする少女ユキナ。
もこもこした帽子を深々とかぶり袖なしワンピースに薄いストールを羽織る少女。
彼女の村が火魔女の勢力下に置かれたため
ミーハー気分で火魔女に会いに来ただけだったのだが。
あれよあれよと火魔女祭にエントリーされていた。
「(なんだかおかしなことに巻き込まれちゃった……)」

『じゃんけんぽん!』
初手はどちらも「グー」あいこだ。
そして『あいこでしょ!』が3度続いたあと、勝負が決まった。
『ミルカの勝ち!』

「勝負だから、悪く思わないでね」
ミルカはぶっきらぼうに言うと、動揺するユキナの靴と靴下を脱がせる。
「は、はい……」頬を染めされるがままに脱がされるユキナ。
それから帽子にも手をかける。
『あ……』
不意に目と目が合う二人。
やりずらそうにもミルカはユキナの帽子を脱がした。
ふんわりとショートボブの髪の毛が現れる。
気まずく無言で離れる二人。


そして次のターン。
『じゃんけんぽん!』

結果
『ユキナの勝ち』

「すみません……」
ユキナはミルカにひと声かけ
靴を脱がす。
続けて、ハイソックスを脱がそうとしていたとき、
少しミルカがバランスを崩す。
ふと顔を見上げる。と、ミルカのスカートの中を覗いてしまう。
ガバッ、慌ててスカートを抑えるミルカ。
明らかに怒っている表情。
「あわわ……」
ユキナは見てしまった。スカートの下に何もはいていないことを。
その後は顔を合わせることなく、丁寧に脱がした。

これで1対1。
『じゃんけんぽん!……ミルカの勝ち』

ミルカがユキナのストールを脱がす。
「……さっきはごめんなさい」
小声でミルカに声をかけるユキナ。
「……わざとじゃないんだし」と返すのがやっとのミルカ。

2対1

『じゃんけんぽん!……ミルカの勝ち』


「もう恥ずかしい……」
ユキナが泣き言を言うも、観念して脱がされる。
ワンピースがはらりと下に落ち、
下着姿のユキナが衆目に晒される。
若干控えめながらも出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいる
ボディライン。
ミルカは、ユキナを脱がしているときに
自分がパンツどころかブラも身につけ忘れていることに気がついた。
「(やばい、やばい。人の心配をしている場合じゃない……)」
ここで脱がされるとユキナ以上に恥ずかしいと気が付いた。
「……このまま全部脱がす……」と勝利宣言。


そろそろ出て来そうなのが、狐の手。
ピストル負けのリスクは生じるものの、
勝ち星を稼ぐには持ってこいの手段。
両者の読み合いが火花を散らす。


『じゃんけんぽん!……ミルカの勝ち』
結果として、ユキナは狐を出せなかった。
ピストルで討ち取られてしまうという危険をどうしても犯せなかったのだ。


「あ……ぁ……」
外されるブラにユキナは不安感を抱く。
「あと、一枚……」ホッとしたようなつぶやきがミルカから漏れる。
この時だ、ユキナの心に、どうしても相手に一矢報いたいという
反抗心が生まれたのは。メラメラと。


『じゃんけんぽん!……ミルカの勝ち』
最後に出した野心の狐がミルカに討ち取られていた。


「……ぃやあ」――悲痛なユキナの声も虚しく。
ユキナの最後の一枚があっさりと脱がされた。

「ほっ、一時はどうなるかと思った……」
ミルカが勝利を収めた。

敗者のユキナは局部が大写しで壁の大鏡に映されたのと同時に
水晶球を通して世界中に中継されてしまった。
「映さないでください……恥ずかしいです……くすん」
可愛らしい泣き顔が印象的であった。

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