――クロアが初めの1手でピストルを出されたため
狐を出すことをためらわれていた。(狐はピストルで打たれると即敗北)
その後クロアが狐を連続して出したことで、
狐の残像が残り、リオンはピストルで無駄撃ちしてしまう、悪循環が生じていた。
「ぃ……ぃゃぃゃ……」
クロアがリオンのブラに手をかけると、
はぁはぁ……と過呼吸なくらいクロアの様子がおかしくなる。
「もう、すぐ終わるから、目をつむっていればいい」
ブラの留め具を外し、するりとリオンのブラを取り外す。
「っんぁ!」
ここで初めて、リオンの口から大きな声が出た。
その声は甲高く、この世の物とは思えない程に艶かしいものであった。
ゾクリと、クロアの背筋を震わせた。
「なんなの……」
クロアがリオンの様子をうかがう。
「あ、あた、あたし……脱がされちゃって……はふっ……」
その声は、鼻からと息を吐く、甘ったるく、官能的な声であった。
「涎? ほんとにどうかしちゃったの?」
先ほどまでの羞恥に悶えていた表情とはうってかわり、
とろんと快楽的な表情を見せるリオン。
「ち……」と、口の端から更に言葉を漏らす
「ち?なに」その代わり映えに妙な不安感を覚えるクロア。
「あたし、下着を剥かれて、乳首たっちゃています……」
はにかむような笑顔を浮かべ、妙なことを告白するリオン。
「ちょっと、大丈夫なのあなた……?」
「はぁふ……むしろ心地いい」はぁはぁと息を荒くするリオン。
不穏な雰囲気を残して、次のターン…
『じゃんけんぽん』
リオンがここで「狐」、クロアはチョキ。
ゆっくりとした足取りでリオンはクロアに近づく。
「やっと……勝てた……」
「たまたま勝っただけ。いい気にならないで?」
「はぃ」
リオンはクロアのショールを手で握りしめて。
クロアにくちづけをした。
「――!??」
「……ふは」ゆっくりと唇を離すリオン。
「え、え、え?!」
クロアが混乱している。
「にへえ……」と笑ったかと思うと。
リオンはクロアに手を回して抱きついてきた。
「ちょ、ちょ、なによ」慌てるクロア。
「ん、ふ、ふー♪」
微妙な手つきで背筋を指でなぞり上げると、
「はひっ」とクロアの身体が反応、悲鳴を上げる。
「ちょ、ちょっとぉー」焦るクロア。
リオンは両手でクロアのブラの紐をはらりと解くといなや、片乳を出して、口でくわえる。
「あむぅ」
「ちょ、きゃ、え!!?えーーー!!!??」
わけのわからぬ間に好き放題されるクロア。
気がつけばショーツの中に手を入れられている。
「あ、あっあぁん!は、反則!だれか、だれかとめてえーーーん」
「ダメ……ぺろぺろ」
「ひっ、ひあ、ひぁーんっ……」
マシンのように的確な性感帯への干渉に陥落寸前のクロア。
あまりの展開にあっけにとられていた周囲の黒子ちゃん達がようやく止めに入ろうとする……
『やめないか!』
と。しかし、リオンの流し目が彼女らを捕らえる。
「んふー……いっしょに、しよ?」
黒子服の隙間にするりと手が入り込む。
「え、きゃああ?!」
「あ、ひっ、だめ、そこ、だめーーー」
「あ、あ、あっ!」
黒子たちは簡単に手玉に。
収集にはまだだいぶ時間がかかるのであった。
そんなドタバタ劇を見て、サーラはひとり愉快そうにお腹を抱えて転げまわってた。
でも結局、リオンは反則負けになりました。クロアの勝ち。
我に返ったリオンさんの弁。
「……また、やっちゃったー……」