準決勝第2試合。プロチーム 対 水魔女チーム(0)
女神皇女イナルミと七天女さんの紹介

準決勝第2試合 プロローグ?

コート横のステージに二人の天女が立っている。
大勢の観衆を前に挨拶を始める天女二人。
「はーい、皆様っ! 天女ツムジです」
「同じく、天女スズロです」
「二人合わせて……」
「合わせないですよ。なんで合わせちゃうんですか!」
「えーっ、ノリは合わせてくださいよー」
「いいから進行しますよー?」
「はーい、イナルミ様の登場ですっ」
観衆((わあああ))
ヒトデ水着のイナルミが恥ずかしそうに身体を腕で隠しながら登場する。
「ずっとこの姿のまんまだったんだけど……」
「そんなイナルミ様に大チャンスですっ」
「次のくじ引きでお着替えしましょう!」
ツムジが衣装くじBOXを、スズロが遮るものくじBOXを両手に抱えて持ってきた。

「ひいてください、イナルミ様」
[衣装BOXの中身]
(中身:貝殻水着シリーズ[ホタテ、アサリ、リンボウ、サクラ、タクミニナ、シロネズミ]、生わかめ…etx)

「ひいてください、イナルミ様」
[遮るものBOXの中身]
(中身:すりガラス、くもりガラス、シーツ、網戸、マジックミラー、赤白幕、KeepOut帯、etc)

「……よ、よーし、ひいちゃうぞぉ!まともな服……こいっ!」
「あ、ホタテ貝水着です」
「こちらは、くもりガラスですー」
「なにそれ、あんまり変わらない気がするー??」

「魔法で障壁を出しますっ……くもりガラスどーん!」
ツムジの魔法で曇ガラスのついたてが作られた。
「では……お着替えタイム、スタートです」
スズロが砂時計をひっくり返す。
「うん……なんで二人水鉄砲を持っているの?」
「ふふふ、わーいv」「わーいv」手に持った水鉄砲で曇ガラスに向けて打つ二人。
曇ガラスが水に濡れてイナルミの姿が見える。
観衆((うおおおお!!))
「ぎゃーー!、見えちゃう、見えちゃう」
慌てて着替えるイナルミ。ヒトデ水着を外してホタテの水着に。
ヒトデパンツを外して、ホタテ貝パンツに履き替えた。
「着替えのところは、見えなかったよ、ね?大丈夫だよね?ね?」
「イナルミ様が心配でしたら、聞いてみましょうか。スズロちゃん」
「はい、では。イナルミ様の裸が見えた人ー?」
観衆((はーい!!))
ほぼすべての人が手を上げた。
「あうっ……!」衝撃を受けるイナルミ。
「続いて、イナルミ様のおっぱいが見えた人」
観衆((はーい!))
やや半数が挙手をした。
「あうあうあう……っ!!」顔を赤らめて慌てるイナルミ。
「続いて、イナルミ様の胸の先までばっちり見えた人」
観衆((はーい))
数名が手を上げた。
「あうううっ……!!!」
「さらに、イナルミ様の下半身の筋が見えた人」
「も、もういいよっ……やめて……!」
慌てて止めようとするも
観衆(はーい……)
数名だけ手を上げた
「あああああああっ!しっかり、見られちゃってる……!!」
貝殻水着のまま頭を抱えるイナルミ様。
「ラッキーでしたね」「見られた方はいいことありますよ」
天女の二人がご利益を説明していた。
「といいますか、イナルミ様。後姿は素っ裸ですね」
ツムジが指摘すると
「お尻が見られちゃいますよー」
スズロが手の平で隠してあげる。
「ひぃぃ、危ないっ……これ、貝殻部分以外は布や紐ですらなくて、透明色のチューブだったぁ〜……」
観衆:((おぉぉ……!))

「以上で、前座おしまい。次から準決勝2試合が始まります」
「見てくださいね!」
『ツムジとスズロからのお願いでした……っ』
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