二回の表。
2回表
▽clickで打順▽


●ピッチャー コルエット→サーラ
〇六番バッター セリナ

セリナ「ここで真打ち登場ね!」
サーラ「そう?軽ーく捻りつぶしちゃうわよ」

サーラの第一球、投げた。
「……(まずは様子見、油断を誘わないと打てっこないし)えいっ!」
<ばずん!>
『ストラーイク!』
「タイミングが全然ね、練習不足じゃないかしら?」
サーラはやや呆れ気味に声をかけた。
「うるさいよ、今のは本気じゃないから」
セリナはむっとして反論したように見せ、しめしめと思いながら一つボタンを外した。

第二球、投げた。
「……(さっきと同じようなボール、もう一度……)…えいっ!」
<ばずん!>
『ストラーイク・ツー!』
「さっきよりだめだめじゃない、力入りすぎよ」
サーラの様子を見て、しめしめと思うセリナ。
またボタンを一つ外し、白いブラをチラ見させる。
「次の次こそ、本気だから」
「……サーラ、一球あれを投げとこうか」
キャッチャーのミラーシュが何かを感づいたのか、サーラにサインを送る。
「いいわよ。終わりにしましょう」
「……(ずるい、さっきの打っておけばよかったじゃん……)」
心の中で歯ぎしりをするセリナ。

第三球、サーラはボールに魔力を注入し、ボールを投げた。
「……魔力起動!追尾モード!!」
<キュインッ>
セリナのバッドから小さな音が出て、バッドが青白い光を放つ。
対するは、サーラの炎に燃えるボール。
<カキン!>
ボールがバットに当たった。
速い打球は、1塁2塁間を跳んでいった。
だが、セカンドのファスが横っ飛びでボールに飛びつくっ。
「お姉ちゃんの打たれたボール、私が助けるのっ」
<ぱしっ!>
何とかグローブに収めた。
すぐさま立ちあがり、ボールを一塁のクイへと送球、
セリナも必死で走って、頭からスライディング。
判定は……アウト!
「ええっ、どう見ても、私の方が早かったと思うんだけどっっ」
審判に食って掛かるセリナ。判定は覆らず。
汚れたユニフォームの第三ボタンを外す。上半身は、白いブラまで露出する。
「危ない危ない、スライディングでなくて、走り抜けられたらセーフだったかもねー!」
ミラーシュがサーラに声をかけた。
「ま、まぐれよ、まぐれ。ファス、ありがと。助かったわ」
「えへへ〜」
褒められたファスはまんえんの笑みで照れる。
[1アウト]


〇七番バッター サキ

サキ「炎の魔球…打ってみたいですぅ!」
サーラ「あはっ。興味本位で手を出すとやけどしちゃうゾ★」

サーラ第一球、投げた。
「……(燃えてる!かっこいい……!!)」
<カキンっ!>
サキが振り回したバッドにボールが当たった。
焦げた匂いをさせ、打球は大きく横に外れた。
『ファウル!』

第二球、投げた。
「……(う、炎が邪魔で、ボールがよく見えませんよぅ)」
<カスンッ>
わずかにかすったボールは後ろにそれた。
『ファウル!』

第三球、投げた。
「今度こそ芯をとらえます……って、あれ、ボールが増えましたぁ!?」
サーラの投げたボールはゆらゆらと2つ3つ4つにも見えた。
<バズンッ>
『ストラーイク・バッターアウト!』
「あは。炎の魔球-陽炎-」
サーラが決めポーズで命名した。
サキは気恥ずかしそうに一番上のボタンを一つ外す。
『ストライクっ、バッターアウト!』
[ツーアウト]

〇八番バッター イコ

イコ「打てる気が全くしません…」
サーラ「さーて、すぽっと脱がしちゃうわよー」

サーラ第一球、投げた。
「……ひっ、熱いですっ」
魔球の熱気に怖気ずくイコ。
<バシュッ>
『ストラーイクっ!』
「イコちゃん、振らないならほんとーに裸になっちゃうよ?」
キャッチャーのミラーシュが声をかける。
「はっ、はい。(……え?なんで言ってくれたの?やさしさ?)」
イコはミラーシュの言葉の真意を測りかね、疑問に思いながら、ボタンを一つ外す。


サーラ第二球、投げた。
「……(また燃えてるボールです……おっぱいセンサーで……!!)」
イコは胸の先が人一倍敏感なため、力がたまるとそこからビームを出すことすらできるのだ。
その力を活かして今回はボールの位置を探ろうと考えた。
<ぶんっ>
<バシュッ!>
『ストラーイク・ツー』
「……(あう、いまは胸の先に力がたまってないから、感知ができないっ……)」
イコは第二ボタンを外した。

第三球、投げた。
「……集中……っ……んっ……(この胸の先の感じ、この辺り……?)」
<ぶんっ>
<バシュッ!>
『ストラーイク・アウト』
「…胸のセンサーがボールをうまく把握しきれませんでした……」
イコは第3ボタンも外す。白いブラを見られてしまい胸が少し熱くなった。
力が徐々に蓄えられている模様。

『チェンジ!』


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