二回の裏。

[２回裏]



〇ピッチャー　サキに代わりフロンリーフ
●六番バッター　フィフィ

フィフィ「姫様、ご機嫌麗しゅうございますか？」
フロンリーフ「つつがなく、ですわ。元騎士団隊長殿」

フロンリーフ、アンダースローの投球から第一投。
「……（流石いい球筋だ。だが……渾身の力で打つ！）」
＜ぶうん！＞
＜パシィ！＞
『ストラーイク！』
「くっ……ルールだから。仕方がない」
フィフィは第一ボタンを外した。

姫の第二球。
「……（くっ…アンダースローは撃ちにくい……っ!!）」
＜ぶうん！＞
＜パシィ！＞
『ストライク・ツー』
「くっ……誰だこの破廉恥なルールを考えた人物は」
フィフィは第２ボタンを外した。
やはりユニフォームから、黒いブラが見え隠れする。

第三球。
「……（三球三振だけは避けねばならない……っ!!）」
＜ぶうん！！＞
＜パシィ！＞
『ストライク・アウト！』
「くっ……また私がこのような恥ずかめを……!!」
フィフィは第三のボタンを外した。ユニフォームの大部分がはだけブラが露出している。
「くす、実直さは相変わらずでしたね」
フロンリーフはかつての仲間に思いを寄せる。
[１アウト]


●七番バッター　レモーヌ

レモーヌ「そちらにも立場がありましょうが、容赦しません」
フロンリーフ「お心遣いに感謝。今は純粋に勝負をしましょう」

姫のアンダースローから第一球。
「……（そんなに速くはないんですよね……）」
＜ぶん！＞
＜パシィ！＞
『ストラーイク』
「……ああ、これ、変化球ですね」
レモーヌは第一ボタンを外しながら頭を働かせる。

第二球。
「……（球種はおそらくカーブ。曲がるのに合わせれば……）!!」
＜ぶん！＞
『ストライク・ツー!!』
「なるほど……確かに打ちにくい球ですね。うーん」
レモーヌは頭を悩ませながら、第二ボタンを外した。
黒いブラがちらりと見えてしまっている。

第三球
「……（カーブですが、何か違和感が引っかかります……）っ」
＜カキンっ！＞
ライト方面に高く飛んだ打球は勢いを落とし落下。
ライトの守備のセリナがきっちりとキャッチ。
[ツーアウト]
「タイミングを外された？違和感の正体に気付かなければ打てなさそうですね……」
ぶつぶつとしゃべりながらボタンを外す。
「（わああ……いいぞー！！）」と声援が飛ぶのを聞いて
自分がブラを丸出しにしている姿をようやく再確認。
「わっとと……み、見ないでください」
みるみる顔が赤くなってしまう。
走ってベンチへと帰る。


●八番バッター　ミミル

ミミル「お高く留まってるお姫様なんてひん剥いちゃうわ」
フロンリーフ「盗賊や野盗の類を更生させるのも国のお仕事なのです」


第一球、姫様の投球。
「……馬鹿にして……裸になって後悔しなさい!!」
＜ぶんっ！＞
＜パシッ！＞
『ストラーイク！』
「あたしに脱げっていうの……いいわ、倍にして返してあげるっ」
ミミルはひとつボタンを外す。

第二球
「……いち、にの、さん、で打とう……いち、にの、さんっ」
＜カキンっ！！＞
打球はセンター前。
セカンドのリーンが懸命に手を届くが、届かない。
ミミルの快足で一塁を目指す。
センターのイコ、前方に駆けつけてボールを拾う。
既に一塁にはミミルの姿が。
「へっへーんだ。はよ脱げー」
ミミルは口悪く姫をののしった。
「…やられましたわ。ふぅ、完全なラッキーパンチですね」
フロンリーフはユニフォームにかかっている髪の毛を後ろに払い
第２ボタンを外した。白いブラがちらりちらりと見えてしまう。
[ツーアウト、ランナー1塁]


●九番バッター　コルエット

コルエット「中央王国のお姫様。ご高名はかねがね伺っております」
フロンリーフ「魔女と言うには美しすぎて。まるで水の女神かのような方ですね」

フロンリーフ、コルエットに向かって、第一球…投げた！
腰より低い高さから放たれるアンダースローのボールはいったん上方へと向かい、
それからすとんと山を描いて落ちる。
「……（カーブ？）」
＜ばしゅ!＞
＜ストラーイクっ＞
初球、手が出ず見送ったコルエット。
「わかっています。また、ぬぎぬぎしないといけないんですよね……ふぅ……」
コルエットは少し時間をかけて、ゆっくりとショートパンツのボタンを外した。
黒いショーツがちらりと見えて「（うおぉぉぉ！！）」と、観衆が荒ぶる。
「んっ……ふぅ、脱がなくてはならないんですよね……」
ずりずりと下にずらして下ろしていく。上下とも黒い下着姿のコルエット立ち姿に、
「（うおぉぉぉぉぉぉ！！）」と叫び、立ち上がってしまう観衆も多い。

フロンリーフの第二球。
「……（先ほどと同じなら、この軌道を描いて……あ、軌道が違います！？）」
＜ぶるんっ＞
＜パシッ＞
『ストラーイク・ツー！』
「あぁ……、上の下着の留め具を外してしまいますね……お胸が……」
前ホックのブラを外して、コルエットの大きく形のいいおっぱいが観衆に向けて露出してしまった。
観衆はもう「（うおおおおおぉぉぉぉ！！）」と全員総立ちでおっぱいを見ようと目を凝らしていた。

第三球、投げた
「（一球目の軌道…ではなく、二球目の軌道、でもなく……？）くっ……」
＜かつんっ……＞
『ファール！』
振り遅れたバットで、どうにか当たったボールは後ろにそれた。
「驚きました……また軌道の違うカーブですね……」

第四球　投げた
「……っ！（まったく新しい軌道の球が来ると考えて……）はっ……！」
＜ぶるん！＞
＜バシィッ！＞
『ストラーイク・バッターアウト』
最後は少ししか変化しないほぼストレートのカーブ。
「体が反応できませんでした……お見事です。一体何種類のカーブを投げ分けられるのでしょうか」
「これが姫様の魔球"プリンセスフィンガー"です！姫の繊細な指の動きで幾通りものカーブが投げられるのです！」
ルルがフロンリーフに代わって、やや得意げに、コルエットに教えてあげた。
「……そうでしたか、素晴らしいですね」
コルエットは最後の一枚、ショーツに手をかけ、時間をかけながら少しづつ下におろしていく。
観衆はできうる限りの声で「（うおおおおおおおおおお！！）」と絶叫した。
「ふぅぅん……これ、で……いいでしょうか……」とショーツも脱がされてしまい素っ裸になってしまったコルエット。
観客は興奮しすぎて何名か倒れてしまったようだ。

[チェンジ]