フィフィの試練。
「う、うううーん・・・」
フィフィが深い眠りから目を覚ますと強い光が目を刺した。どうなっているのか状況が分からない。ここはどこだろう。
「ハァーイ、ようやくお姫様がお目覚めよぉー?」
ワァァァァ!っと大きな歓声が上がる。
フィフィが目を細めてあたりを窺うと視界前方には暗い空間が広がり、そこには大勢の人がいるようだ。そしてその暗がりは皆が自分を注視しているようだ。フィフィは舞台の上で長い背もたれの肘掛椅子に座っている。舞台では先ほどからフィフィの目を射続けているスポットライトがフィフィを明るく浮き上がらせている。
「さあ、捕らわれの姫君の運命はいかに!?」
サーラだっ!声の主を確認したフィフィの身の毛がよだつ。サーラがフィフィに並んで立って観衆に語りかけている。そうだ、自分はサーラ率いる反乱軍に捕らえられた。それでは、ここは処刑の舞台か・・・。王国軍大将の自分が反乱軍大将のサーラによって衆人の前に引き出されたのだ。無事に済むはずがない。フィフィは唇を噛み締める。
 
ギギギギ・・・。
ジャラジャラジャラ・・・。
 
舞台袖の手動ウィンチが鎖をゆっくりと巻き上げる。鎖は天井の滑車を通じてフィフィの両手首の枷に繋がっている。そして手枷同士は肩幅の長さの鉄棒を挟んで短い鎖で結合されている。これでは両手の自由は全く奪われてしまっている。鎖はジャラジャラと音を立てながらゆっくりと両腕を持ち上げていく。
「くぅぅ!なぶり殺しにするつもりか・・・。殺すなら殺せ!!死ぬことなど怖くはない」
フィフィが血を吐くように言う。
「殺す?きゃははははっ!あたしたちは平和主義者なのよっ!無駄な人殺しなんてするものですか!あなたがたと違ってね!」
サーラが歌うように抑揚をつけて言う。
ワハハハハッ!何がおかしいのか会場が沸く。
 
 
両手は下げることを許されず、フィフィは強制的に中腰にさせられてしまう。両手以外に、足元からも鎖の擦れる音がする。裾の長い白いスカートを穿かされているためによく見えないが、足首にも枷が嵌められ、鎖で舞台のアンカーに固定されているようだ。
「ご起立されましたるは中央王国聖槍騎士団団長フィフィ様であらせられまする」
サーラがフィフィを徹底的に貶めて紹介する。心の底から楽しんでいるのが窺える。
 
ガシャガシャガシャガシャ・・・。
 
フィフィが力任せに鎖を引っ張るが、努力の甲斐なくついに椅子から立ち上がらされてしまった。万歳をさせられ、爪先立ちにさせられ、無防備の姿態をさらけ出させられている。
「それではフィフィ様のための処刑執行人にご登場してもらいましょおー!」
ワァァァァ!!
サーラの声に観客が歓声を上げる。会場の興奮が熱気となってフィフィの頬を撫でる。フィフィの顔は血の気がうせて土色だ。
 
舞台の一角にスポットライトが当てられ、その床の部分が口をあけて中から筋骨隆々の大男がせりあがってくる。
 
男は自らの筋肉を誇示するかのようにポーズをとっている。
身に纏うはお尻の割れ目も見えそうなくらいの小さなビキニパンツのみ。筋肉の付き具合がよく分かる。三角筋、僧帽筋、大胸筋、腹筋、上腕三頭筋、大臀筋に中臀筋、どの筋肉を取ってみても惚れ惚れするような盛り上がりだ。ビキニのもっこりした部分は、くっきりと形が分かる。そして男は上腕二頭筋、すなわち力こぶの上に真っ白なドレスを着た少女ふたりを軽々と座らせている。
 
男は暫しポーズをとった後、大歓声に包まれて両肩の少女をゆっくりと舞台に下ろし、そのまま片ひざをつく。
 
男に代わってスポットライトが当てられたふたりの少女は片手を振りながら観客に応える。腰の後ろの大きな白いリボンがかわいらしい。ふたりはフィフィを挟んで対称にの位置に移動すると、ドレスの裾をちょんと摘んで片足を引いてお辞儀をした。
 
「さーぁて、フィフィ様はどのようなお召し物をしてるのかなぁ?みんなぁー、知りたくはないかぁーい?」
知りたぁーいっ!サーラの質問に会場が声を合わせて答える。
「じゃあ見てみようねっ!みんなしっかり確認するんだよっ!」
はぁーい!素直な声が会場から返される。
ふたりの少女が会場に一礼をしてフィフィに向き直ると、ひざを少しかがめて床に触れているフィフィのスカートの裾を摘む
「やっ、やめろぉおお!!」
 
 
「81番、150ゴールド!」「5番、160ゴールド!」「76番、165ゴールド!」
フィフィが目を覚ますと、観客同士で入札をしあっているところだった。入札している客たちは皆真剣そのものだ。いったい何のセリだろうか。
フィフィのブラウスの裾は直され、スカートも戻されて裾が床についている。
「最高値は76番さんの165ゴールドだよっ!もう入札する人はいないかい!?」
サーラが入札を促す。
「81番、180ゴールド!」「・・・76番、185ゴールド!」
おおおおおーっ!高値をつけた81番と76番の攻防に会場がどよめく。81番と76番の一騎打ちの様相を呈してきた。
「中央王国聖槍騎士団団長フィフィ様の脱ぎたてのパンツだよーっ!」
サーラが布切れをヒラヒラさせながら言う。あれは自分のショーツではないか。
「なっ!なにぃいいいっ!?」
セリの対象が何であるかを知ったフィフィが声を上げる。今まで気づかなかったが、そういえば、足の付け根の部分が妙に涼しい。フィフィが気絶している間にショーツを脱がされてしまったようだ。
「210ゴールド!」
81番がさらに入札する。
「バッ!バカなことをするんじゃないっ!」
フィフィが気色ばんで叫ぶ。
「はいっ!210ゴールドつきましたっ!もう入札する人はいないっ?」
最後まで競っていた76番は黙ったままだ。
「はい、落札ー」
会場から拍手が起きる。
81番の男が壇上に進み出てゴールドを差し出す。フィフィのショーツを受け取った男は濡れた部分を光にかざしたり、鼻を押し当てたりしている。
「や、やめろっ!匂いを嗅ぐんじゃないっ!」
フィフィが悲痛な叫びを上げる。
 
「さてこれからはチョキチョキタイムだよーっ!チョキチョキしたい人は舞台に上がって一列に並んでねーっ!」
おおおおー!会場から喜びの声が上がり、続々と人が集まってくる。
サーラが両手に鋏を持ってチョキンチョキンと刃を開閉させる。
「な、何をするつもりだ・・・」
不気味な意図を感じ取ってフィフィがうめく。
「はい、順番にチョキチョキしていってね!」
サーラが列の先頭の二人に鋏を手渡す。
「や、やめろっ!やめるんだっ!」
男が進み出てフィフィの二の腕の部分に鋏を入れる。
「やめろよぉ・・・」
硬質な刃の輝きに怯えるフィフィ。
「お願い、やめて・・・」
次の男が鎖骨の部分を切り取る。次の男は袖をのこぎり状に切り抜く。次の男は両腿の外側を縦長の楕円形に切り取る。次の男はフィフィのおへそから下のブラウスを三角形に切り取る。
「やめてくれっ・・・」
恐怖に顔を引きつらせるフィフィ。フィフィの懇願も空しく、スカートに大きくスリットを入れられてしまう。フィフィの長い右足が腰まで露わになってしまった。
「うっ、うっ、うっ、うっ」
次から次へと男がやってきて、思い思いにフィフィの着衣を切り取っていく。
若い男がフィフィの左胸の先端部分を丸く切り取る。露わになったフィフィのポッチに会場から失笑が漏れる。
「も、もうやめてくれ・・・」
涙を流すフィフィ。しかし、次から次へとやってくる男たちは一向に意に介さない。
今度の若い男は右胸の先端部分を逆正三角形に切り取る。丸い穴と三角の穴。不恰好なフィフィに会場の笑い声が浴びせかけられる。
「たすけて・・・」
お尻の部分が丸く切り取られる。ついにはフィフィの股の部分がダイヤモンド形に切り取られてしまう。フィフィの大事な部分が完全にさらけ出され、お尻の向こう側まで見渡せられるようにされると、会場から感嘆の声があがった。
「み、みないでくれぇ!!」
フィフィが叫ぶが会場中の視線はフィフィの魅力の源泉その一点に集中してしまう。
「みるなぁー!」
身体の震えが止まらないフィフィ。最後の一人が鋏を入れ終わると、フィフィの着衣の残骸は四肢に辛うじて絡まっているという無残な状況になってしまった。フィフィの大事な部分は胸もお尻も全てがスポットライトに明らかにされている。
フィフィは舞台でひとり鼻をぐずらせていた。
 
「さて、風通しもよくなったことだし、もっとよく見えるようにしちゃおうっ!」
別の滑車からの鎖をフィフィの右足の鎖につなぎなおすと、ウィンチがまたしても鎖を持ち上げ始める。今度は右足を空中に吊ろうというのだ。
「ひっ!ひぃいいいっ!」
割り裂かれていくフィフィの右足。
「どこまで辱めれば気が済むんだっ!」
脚を閉じようと精一杯力を入れて努力を繰り広げるが、もちろんその全てが徒労に終わる。
うひひひひ、ふふふふ。会場が意地悪な笑いに包まれる。フィフィの無駄な努力を見るのが楽しいのだ。
高々と掲げられるフィフィの脚。フィフィの大事な部分はよじれて全てが明るい光の中に曝け出される。
「さあ、最後の仕上げに参りましょうっ!独断と偏見で仕上げをする人を指名します!」
調子よく仕切り続けるサーラ。
「そこのあなた!前に出てきなさい!!」
スポットライトが観客のひとりに当てられる。背が低い細身の少年のようだ。
「さあ早く!」
催促するサーラ。少年が舞台に招かれ壇上に上がる。光の中に浮かび上がる少年は血色もよく、頬には紅を差したかのようだ。年のころは先ほどのふたりの少女と同じくらいか。
「君にはこちらのフィフィお姉さんの邪魔な毛を剃り落としてもらいまーっすっ!」
おおおおおー!期待にどよめく観衆。あまりのことに声も出ないフィフィ。
「まず、大まかにでいいから邪魔な毛を切り落としてね」
フィフィの大股に少年をいざなうサーラ。
「や、やめてぇえええ!!!」
鼻水を吹き出して叫ぶフィフィ。腰はガタガタと震え続ける。
「ほら、動くと大事なところが切れちゃうよ!?」
サーラが意地悪く忠告する。
ちょきん・・・。目を輝かせながら、フィフィの房を摘んで鋏を入れる少年。
ちょきん、ちょきん・・・。ゆっくりだが確実にフィフィの局部は露わになってゆく。
「お願い、君やめて・・・」
涙でぐしゃぐしゃになった顔で少年を見つめるフィフィ。少年とフィフィの目が合う。一瞬作業を止める少年。しかし、顔を真っ赤にして視線を落とし、前にも増して作業に集中しだした。
「そのくらいでいいわ。次はこれをお姉さんの残った毛にたっぷりつけてあげて」
サーラが温めたシャボンと刷毛を少年に手渡す。
ぬりぬり・・・。たっぷりシャボンをつけた刷毛をフィフィの局部に塗りつける少年。
「あつつっ・・・!」
熱せられたシャボンに呻くフィフィ。
「よくできました。次はいよいよ剃刀よ。力を入れると傷がついちゃうから、そっと撫でるだけよ」
T字剃刀を手渡し、少年の手を導いて剃り方を教えるサーラ。
「ほら、動くと大事なところを剃り落とされちゃうよ」
サーラの指摘に震えを必死になって押さえ込むフィフィ。
「ゆっくり、一本ずつ、丁寧にね」
サーラの教えに従順に従う少年。フィフィは目を固く瞑って耐えるばかりだ。剃刀に取り除かれたシャボンから無毛の丘が少しずつ現れてくる。会場も息を呑んで顛末を見守る。ついにはお尻の穴のほうまで一本の例外もなく剃り落とされてしまった。
「上手にできたわね。次は濡れタオルで拭いてあげてね」
熱いタオルを手渡すサーラ。
「ぐっ!ううぅっ!」
火傷しそうなくらいな熱さにフィフィがまたも呻く。
「最後の仕上げにこのローションを塗ってあげてね。優しく、念入りによ」
柑橘類の香りがする剃刀負け防止のローションを、言われたとおり忠実に塗りこんでゆく少年。小さくかわいい手に丘の部分からお尻の穴までくまなく丁寧に刺激され、フィフィの意志と関係なく腰が跳ねてしまう。
「や、やだぁ・・・」
無毛になって快感を感じやすくなっている上に、年端もいかない少年に快感を覚えさせられ悩乱するフィフィ。
「塗り残しをすると荒れてしまうからね。しっかり隅々まで塗りこむんだよ」
もはや十分に塗ったにも関らずさらに畳み掛けるサーラ。
「あっ!あっ!」
谷間の部分に丁寧に塗りこまれ、ついには快感を示す声を上げてしまうフィフィ。
「あひっ・・・!」
お尻の穴を擦り上げられたフィフィが、あらぬ快感に身悶える。
「ああっ!ひっ!ふぁっ!あああああーん!!」
少年に刺激を与え続けられ、局部を触られ、嬲られ続けて、フィフィは上り詰めさせられ、再び意識の暗闇に落ち込んでいった。
 

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