第一試合。
中央王国に大きな野外闘技場がある。
数千人を収容できるその神聖な場所は
真の勇者を決めるために闘いのトーナメントが開かれてきた。
『世界が悪によって支配されようとするとき
いにしえの時代より、真の勇者を決める神聖な戦いが行われてきました。
今日、ここでまた新たに真の勇者が現れることでしょう』
フロンリーフが壇上で開会の挨拶を述べている。魔法道具で拡声されている。
『さあ、選ばれし勇者候補たち、精一杯力の限りを尽くしてください。
そしてわたくしたちの光となってくれることを望みます』
わあああああ!
大入りの観客が歓声を上げる。
−−進行役のシロナがプログラムを進めさせる。
『お姫様、開会のお言葉ありがとうございます。
ここでルールのおさらいです。
8名によるトーナメント形式で試合は1対1で行います。
勝敗は相手の衣服を全て剥げば勝利です。または、降参。降参した場合は速やかにすべての衣装を脱いでください。
相手を死に至らしめたり、再起不能なけがを負わせてはなりません。
人々の光になるよう、魅せる戦いを期待します。
それでは、第一試合を行います。召喚師ルイン、音響戦士モニカ入場してください』
闘技場、太陽の門より出てきた女性は
黒いローブを羽織り素顔さえも布で隠している。
黒ずくめの衣装とは対照的に数々の宝石が埋め込まれた大きな杖を両手で持つ。
ルインはゆっくりと闘技場の中心へと向かう。
対する門、満月の門より出てきた女性は
軽装、胸元の開いたレザーの服、太ももも露なズボンを身に付け、
肩から弦楽器を吊り下げている。
一部の観客より応援の声が上がり、彼女もそれに対しにこやかに笑顔を振りまいてる。
『第一試合‐‐始め』
「氷の女王、召喚……!」
ルインの周りに氷の塊が現れ、徐々に人のかたちを取っていく。
「ちょっとした目眩ましなのだが、うまくいったな」
ルインのローブの中に隠れていただけだが、あたかも召喚されたかのように振舞う女王。
対するモニカは楽器を演奏を始める。
「ふぅん、召喚士なんてオシャレだねー。いくよっ……サウンドボムっ」
大きく弾いた弦が音を立てて空気を震わせる。
その衝撃が音の速さでルインと氷の女王まで届いた。
ルインのローブがバサバサと振動する。
「ぐう……っ」お腹を抑えうずくまるルイン。
「これ腹の内側に来るな……」氷の女王も少し辛そうな表情。
「だが……!」ヒュッ!
女王が飛ばした氷のつぶてがモニカの手を弾く。
「うあっ……」モニカは小さく呻く。
「その手ではもう楽器は弾けまい。悪いことは言わぬ。降参するがいい」
女王はそう言いながらゆっくりとモニカに近づいていく。
「っ、ボクなら平気だよ。ちょっと手が痺れてるけど」モニカは相手にダメージがわからないように務めて笑顔をつくる。
「ほう、気丈だな。我がマスターはすっかりのされているのだが……」呆れ気味に目線を向けた先にはお腹を抑えてうずくまっているルイン。
「う、うるさいわね。こっちだってなんともないわよ」のっそりと立ち上がるルイン。まだつらそう。
「やれやれ」と、女王は一人でモニカの目の前まで近づき、指をモニカの方へ向ける。
指先からひんやり冷気が迸る。
モニカはその指から逃れようと動き回る。
素早さでは女王の方が上回っているため、回り込まれてしまった。
「凍結」
モニカの衣服に霜が舞い落ちやがて固まり氷となる。
「ひっ、冷たい。まさかボクを凍らす気なの!?」
モニカは氷漬けで重たくなった衣装を見ておののく。
「いいや」そう言って、女王が指をパチンと弾く
−−パリン−−
音を立てモニカの上着が粉々になりはじけ飛ぶ。
「……?!」中から黄緑色のブラが現れる。
「きゃあああ!」慌てて腕で胸を覆いブラを隠すモニカだが‐‐パチンっ
女王がもう一度指を弾くと。
パリィンッ‐‐今度はズボンが弾ける。
モニカは胸を隠すためちょうど前かがみの姿勢をとっていたため、
お尻を突き出した格好になっていた。
そこでズボンがはじけたため、お尻側からパンツが丸見えになってしまう。
「やっ……いやあああっ!」
モニカはしゃがみこみ、顔をマグマの如く赤く染め上げる。
「もお、なんてことしてくれるの」
『わあああああ』一連の痴態に観客は大喜びで大歓声を上げている。
「下着の色、髪の色と合わせているのだな」女王は満足気。
「……いい気にならないで!」
モニカはダメージを受けた腕で新たに演奏を始める。
「……っ!、サウンド・レゾナンス!」
原画振動し、音が空気を揺らす。
女王は避けることも出来ず近距離でその技を食らう。
「な、なんだこれは。あっ…あぁんっ!」
女王の胸の先がモニカが織り成す音楽と共鳴を始め始めたのだ。
振動した胸の先は衣服とこすれて、女王は色っぽい声を上げてしまう。
「更にぃ……っ」モニカは力を込め音量を上げていく。
「ひっ、あ、ぁんっ……下までっ」不意に女王がのけぞる。
そう、共鳴は女王のクリトリスをも巻き込み、両方の胸の先と合わせ3点が同時に共鳴を始めている。
「こ、小賢しい!」
−−ビュウ!
女王は意識を集中し、魔法の吹雪をミニカに浴びせる。
モニカが演奏できないよう、手と楽器を凍りつかせる。
「な……?!」今度はモニカが焦燥する。
「ふん!」
女王はさらに、モニカの靴を凍らせ地面につなぎ止めてしまう。
「身動き取れまい」
「うっ、動けない……」モニカは楽器が弾けないばかりか、足が凍りついて座り込むことすらできない。
「ふん、お仕置きの時間だ」女王は動けなくなったモニカに近づく。
「手さえ、手さえ動けば……!演奏さえ出来れば……!」
モニカはなんとか手を動かそうとするが、凍りついた手足はピクリとも動かない。
「ふ……」女王の魔の手がモニカの下半身に辿り着く。
指を這わせ、ショーツ越しに割れ目を撫で上げる。
「きゃふ!」モニカは敏感なところを触られてゾクゾクと悪寒が身体を伝わる。
『わあああああああ』客席より今日一番の感性があがった。
女王はくぼみに沿って指をなぞらせる。
「んふぅっ。や、やだやだやだ……やめてー」
大勢に見られながら恥ずかしめを受けて目に涙を貯めるモニカ。
そんなモニカの表情を見ながら弱点を探る女王。
そして、ショーツ越しに突起を辿り着く。
「ふああ……んっんっ」
「さきほどの仕返しをさせてもらう」女王の指先が振動を始める。
「あっふっ、そこ、いじらないでっ……んんんっ」声を出すまいと耐えるモニカだが、
激しい振動に腰がくねくねと無意識で動いてしまっている。
「ふ……」女王は返事の代わりに指を動かす。執拗に。
「んっ!、ふっ!、あっ!、ふっ、あは……んっ!」たまらず甘い声を張りあげてしまうモニカ。
「さすがにリズム感は素晴らしいな」女王は目を細める。
「あっあんっ、あんっ、悔しい……のに、声が出ちゃう。あは、あぁんっ」
恥ずかしさと悔しさとが、気持ちよさに追いやられてしまいそうになり、
そのはざまで苦しむモニカ。
「なんていやらしいこだ、べっとり濡らしている」
女王はそんなモニカの理性を奪いにかかる。
「もう、やだぁ……」モニカの表情がみるみるうちにとろけてくる。
「頃合いだな」徐々に速度を早める女王。
「あーーっ、あっ!あっ!あっ!あっ!だめっ!だめっ!
……大勢に見られてるのに……ボクの身体変になっていっちゃう……!」
『わああああ』観客ののボルテージもドンドン上がっていき、その時を待ちわびる。
「……っ!、ぁっ!、あっ!ん〜………!!」
モニカは我慢できずにとうとう身体を大きく震わせた。。
「ふ。これでおしまい」
女王はパチンと指を鳴らし、モニカに残されたブラとショーツを粉砕する。
「−−全裸、確認。勝者ルイン!」
−−シロナの声が会場に響く。