一方、ここではその裏で1回戦敗退となった4名の末路をたどる―――
地下の薄暗い丸いリングに、スポットライトが照りつける。
リングの裾には敗北した4名のゆうしゃ候補がいた。
彼女らはトーナメントでの敗戦と脱がされたショックを受けていた最中、
強引に、拉致されるが如く地下のリングへ連れて来られたのだ。
そして地下大会へと参加せざるを得ない理由が、それぞれ仕組まれたものであった。
音響戦士/モニカ――参加すれば音楽聖地でソロデビューを提示
「えーー?! 夢にまで見たよ、音楽の聖地で演奏させてくれるのなら、なんだってするよーー」
死神/リリム――昨夜泊めた酒場の女性を誘拐され脅迫
「馬鹿なの? その子きのう出会ったばかりで愛着なんてないわ。奴隷市場に流す?あーもー目覚めが悪くなるじゃない」
魔術師/エキシマ――地下大会、加担者、有無も言わさず依頼
「ちょ……なんであたしも参加なの? いやいや、話が違うし。報酬払わない?人数合わせ?いやいや、しらないよ、ずるい。はめられたー」
狩猫/リラ――ゆうしゃさま大会の延長であると、言い含める
「あ、まだ続くのですか。にゃーに、今回はもっと恥ずかしいルールで? 人間さんはえっちなことばっかりさせるのですね……にゃー(赤面)」
彼女らの前に、ボンテージを着た女王様が、登場した。
偉そうな態度で彼女らに告げる。
「いい?負け犬たち。私は女王のマリン。
いまからお前たち4人で闘ってもらうわ。
勝った人から開放するわ、でも……
負けたら死んでしまうほどの恥ずかしい目にあってもらうから。
ルールはその紙に書いてあるから各自読みなさい。」
ルールの紙
その1 リングの上で闘う
その2 敗者が残るトーナメント戦
その3 くぱあ、三カウント。
その4 最終敗者は観客100名によるによる指入れ
――円状のリング。周りに100名の観客が熱気を帯びる。
身なりが立派な彼らは顔がわからないよう、まるで仮面舞踏会のように様々な仮面をつけている。
貴族や商人たちが裏ルートで法外な料金のチケットを手に入れてきたのだ。
その元を取ろうとリングに上がる対戦者へ熱い視線が注がれる。
§裏1回線§
モニカ VS リリム
黒のラバーの服を見につけ、ギターを背負うミュージシャンのモニカ。
「さーて、わたしの夢の実現のため。キミには悪いけど、負けてもらうよ!」
両手で大きな鎌を持つ、死神のリリム
「あなた……ノーテンキで羨ましい」
地下女王のマリンは、リングより少し離れた段差の上に例の仮面の女が立派なイスに座っている。
「さあモニカ、リリム。観客たちをがっかりさせないように必死で闘いなさい」
――審判が開始の合図を送り、戦いの火蓋が切って落とされる。
「さあ、みんな歌を聞いて!」モニカが得意の音楽の技を仕掛ける。
『ストリップ・ミュージック!』
『ざわざわ』
「――?! なんか、観客の人たちが脱ぎだしたわよ?!」リリムが警戒する。
「そう、この音楽を聞いた人は、服を脱ぎたくなるのさ。じゃんじゃんいくよー、ここからはサビの部分!」
カラン―、リリムの手から鎌が落ちる。
「?! なによ、あたしまで身体が勝手に動く……服、脱いでるっ。なんでなんで……っ」
『おおおーー裸だ―ー』
観客、自身も裸になっているにも拘らずはしゃいでいて、
リングにかぶりついてリリムの裸体を鑑賞しようとしている。
「きゃっ、い、いっやーん。ねえ、あなた、こんなの卑怯よ」
すっかり全裸になったリリムは見を小さくしゃがみ込み抗議する。
「ここは、脱がすだけじゃダメなんだったよねー。ま、身体を隠していたら闘いなんてできないよっ。 よーし、とどめ!」
モニカはうずくまるリリムに襲いかかった。
「やーーーんっ」
戦意を喪失しているリリムだが、恥ずかしい部分を見られてしまうのは嫌なので必死に抵抗する。
「私の夢のため、犠牲になってもらうよー」
モニカはリリムを押し倒し、脚の間に身体を潜り込ませ、リリムの脚が閉じられなくしてしまう。
リリムは尚も抵抗するが、観客のいやらしい声援と目つきに気を取られて、体勢が悪化、太ももの上に体重をかけられてしまう。
「い、いっやーん、ちょっと、やーんっ、みえちゃうっ」
「ごめんねー、痛くしないからちょっと大人しくしていてねー」
モニカはそう伝えると、足の付根に添えた指でぱっくりと開く。
(くぱあ)
「審判、カウントを!」
「やーあんー見られちゃう」
『おおおおお、みえたー』観客がワイワイと盛り上がる。
(わん、つー、すりー)
カンカンカン
くぱぁ3カウントでモニカの勝ち。
次の対戦者はエキシマとリラ
エキシマ
「なんでこんな目に……報酬ない戦いなんだし。これ以上サービスするつもりはないからねー」
白い装束の魔導師姿のエキシマ登場。
リラ
「知ってる人がいないから不安です。シロナさんまでいないしにゃー……」
リラは動きやすそうなショートパンツに、ノースリーブの皮の姿。
「エキシマ、リラ、初めなさい」
女王が試合の開始を告げる。
じりじり、二人距離を取りながら円を描くように動く。
まずエキシマが先に体勢を整えた。
「魔法陣書けたよ、いくよッ、重力加重!こねこちゃんの衣服!」
ぐいーーー
地面方向から強い力がかかり、リラの衣服が下へ下へと引っ張られずり落ちていく。
「いやああんにゃん!
リラが悲鳴を上げる。
「あ、あぅ全部脱がされる前に――爪で引き裂いちゃいます……にゃ!」
ずり落ちかけた衣服を引きずりながらもエキシマに飛びかかるリラ。
彼女の爪がエキシマのフードに引っかかり、派手な音を立て引き裂く。
(びりいいい)
「ひぃぃ!、破けてる〜!!」
エキシマはたまらず魔法を放つ手を止める。
ほとんどすっぽんぽんになった両名がもみくちゃになり、
くんずほぐれつといった体勢となる。
お互い素手で衣服を破っていく(ビリビリ)
「単純に力なら、あたしのほうが!」
より身体の大きいエキシマが、徐々にリラの小柄な身体を押さえ込み始める。
「にゃ、にゃ!やめるにゃあ」
「とった!」
エキシマはリラの後ろから両足を絡ませて、左右に大きく開かせる。
がばぁッ!
「にゃあん?!や、やめて……やめてくださいにゃあっ」
恥ずかしそうに顔を紅潮させるリラ。
エキシマは指で、大切な部分をさわり――
口元に笑みを浮かべて。
「そーれ、ご開帳」
(くぱあ)
「あッ、あっあ〜っ」
身体をよじるリラ。
「ほらほら、子猫ちゃん、見られてるわよー」
リラのピンク色の部分に多数の視線が注がれている。
『ほぉぉぉぉ……』
「いやぁ、にゃ、、にゃぁあんっっ」
あまりの恥ずかしさに首を左右に大きく振りいやいやをする猫さん。
(わん、つー、すりー)
カンカンカン
くぱぁ3カウントでエキシマの勝ち。
最下位決定戦は、暗闇マッチ。
地下のランプが消された暗闇のバトルリングに、
先ほどの闘いで衣服を剥かれてしまい一糸もまとわない姿で登場する。
会場の客には魔法の火が収まった筒(ペンライト)が渡されていて、
照らされたリリムとリラは恥ずかしそうにもじもじと体を動かしている。
恥ずかしい場所を照らされるたびに体を動かしてなるべく見えないように動く。
「なにこれ恥ずかしすぎる」
リリムは自分の身体を手で隠しながらリングに登場する。
「う、ううなんでこんなめにあうの……」
続いて、リリムも同様にリングへと上がる。
「始めるわ。
あんた達、負けたら、覚悟しておくことね」
開始の合図がなされ、仕方がなく二人は戦い始める。
武器が禁止されたため、両者取っ組み合い。
そんな二人の恥ずかしいところに容赦なく光を当てられる。
初めは小柄なリラが押し倒される展開が続くが、
うまく体を動かし脚を開かされることを防ぐ。
徐々にリリムの体力が奪われていき、
リラが攻撃のペースを掴んでくる。
そして――
リラが仰向けになったリリムの上に座り、リリムの両足を持ち上げる。
そのまま脚を絡ませ、身動きがとれない状態に。
「ごめんにゃさい」
リラはリリムの割れ目を指でくぱぁする。
「や、やあ、だめっ」ふるふる
くぱぁされた部分に容赦なく魔法の光が差し込み、
穴の奥まで照らされる。
「ひっ……」
さすがに恥ずかしく顔を手で覆うリリム。
リングに食いつくように張り付く衆目に晒され
ひくひくとあそこが反応して震えてしまう。
「ああぁぁ、はう、見ないで……」
『1,2,3』
たっぷり3カウント見られてしまうリリム。
彼女の運命やいかに――