風の塔。
 ミリアは、竹藪に迷い込んでいた。すぐ側には風の塔がある。二階と三階には、秘密の部屋があるという噂を聞く。
 カサカサと葉がこすれる音が響く。
  ここは、風が治める国。いつの間にか迷い込んでしまう。ミリアは細く、そして豊満な身体つきをしている。人に触られることで、成長していく胸。そして、西 洋人形のように美しい顔をしている。全てのパーツの肌理(きめ)は細かく、睫は朝露を含んだように長い。瞳は、やさしく穏やかだった。
 クイは、魔法でミリアをじっと見つめている。憧れとも恐怖にも似た感覚で。今まで見たことがないほど、美しかった。
「ミリア……」
 自分の声が掠れている。幼い日に見た幻に似ていた。手を引っ張って、物陰に連れていった妖精。妖精は、わたしの手を拒まない。まるで、わたしの愚行をまっているようでもあった。
 止まらない突き上げたい欲求がたまる。
 クイは王座を立ち上がる。
 移動する魔法を唱える。
「ここは、どこなの」
 ミリアの呼吸は大きくなった。頭痛がする。手で草木をわけてもまだ竹が続いている。土は創造以上に柔らかい。
 ふいに手を握られて、ミリアはびっくりしている。
「ミリア。愛しい。わたしだけのミリア……」
 クイは、ミリアの握った手に口づけをする。
 ミリアは、困惑して、瞳を潤ませて見上げる。
 クイは、かつて妖精に聞いた、下唇の厚いミリアの唇を奪う。ぴちゃぴちゃという音が、静まり返った竹藪に響く。
「−−ふうんっ……」
 呼吸に迷ったミリァは息ができる場所を探す。
 クイは、唇を離すと、かつて魔法が使えるようになったときのように、背中から両腕で胸を鷲掴みにすると、指先で乳首を愛撫する。
 ミリアの身体の力が抜け、背中にもたれかかる。
 クイは、たまらなくなり、服をまくり上げるとじかに乳首をぐにぐにといじりだした。
「痛い」
 ミリアは、クイを見てつぶやいた。
 かつてなら、解放したかもしれないが、クイは口角を歪めて笑うと、魔法を使い異動する。
 ベットのある部屋に移動する。木のわくがついた二段ベッドの上の階がないようなベッドだった。
 そこに、ミリア押し付けると、ミリアはそっと瞼を閉じた。
「嫌がらないの……?」
「わからない。懐かしい」
 クイは、一瞬動きをとめると、唇を重ねた。ミリアだけじゃなくて、クイも懐かしいような気がした。今度は唇をそっとやさしく重ねる。
 服をめくりあげると、赤い血色のよい乳首に、手に収まりがつかない乳房が見える。
 クイは、眠そうにそこに顔を埋めると、ドクドクと血の流れる音が聞こえる。
「私も懐かしい」
 そう云ってから、顔をあげ、今度は乳首を丹念に舐める。
 ミリアは、今までの反応とうって変わって赤い顔すると
(アッ、アッ、アッ……)
 と、鳴きはじめる。
「どうして欲しい?」
 ミリアは顔を横に向けると、恥じらって、
「下もして欲しい」
 と、お願いした。
 クイは、あまりの可愛らしさに、一瞬動きが止まる。
 クイは、下のスカートをまくると、イラスト入りの白いパンツに筋目が見える。そして、柔らかなお尻も。
 クイは、顔を近づけると、その筋目をペロリと舐めた。
 ミリアがのけぞり、足を開いたまま、腰が浮いた。

 クイは続けて舐め続けると、濡れはじめてきている。
 ミリアは、細かく震えると、ぎゅっと布団を掴んだ。声が漏れないように、口を結んだまま。
「いいのよ。声を出しても」
 ミリアは、切なげな顔して、見下ろした。
 クイは、悩ましいミリアの顔を見ていると、どんどん自分の液が溢れて来るのを感じた。
 ミリアの濡れているパンティを一気に引き抜くと、ミリアと手を握り合って、さらにミリアの茂みに分け入る。
 くちゅ、くちゅという厭らしい音とともに、ミリアは声を漏らすと、
「いっちゃう」
 という声とともに、手をぎゅっと握り、一度果てた。しかし、ミリアとクイは、女同士なので、欲求に限りがない。
 クイは、ミリアの淀んだそこに、指を何本かゆっくりと侵入させる。
 すでに、潤んでいる箇所は、クイの指を密着させるように吸いついた。しっとりと

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