ゆうしゃ様初めてのモンスター退治!!。


「スライム退治?」

ある晴れた日の朝食の時間、いつものようにルルがミリアに"本日の予定"を告げた。
「そうよ、最近町の近辺でスライムが出没するんですって」
聞き流し気味に眠たそうにパンをかじりつくミリア。
「スライムというとー、なんだか村人でも倒せそうなイメージですねー」
そんなお寝坊さんとは対照的に優雅に食後の紅茶をすするルル。
「あら、勇者さまとは思えないくらい自信たっぷりですね」
「ええ〜?それって馬鹿にしてないですか?」


それから数十分後、場所変わって町外れの草原。
少女の悲鳴声が響き渡っていた。

ねばねばした半透明緑色の生物が、尻餅をついている少女を襲いかかる。
つま先より這い上がりじわじわと侵食していく。
きゃあきゃあと叫んでもしかたがないことに気が付いたのか
その少女ミリアは、手に持った剣でスライムを身体からはがそうとする。

「ゆうしゃ様…スライムなんてちょちょいのちょいって言ってませんでしたか」
少し離れた岩陰よりそっと、スライムと格闘するミリアに声をかけるルル。
「ルルさんっ、見てないで助けてくださいっ。ひゃ、スライムが…」
必死の抵抗を続けるミリアであったが剣までスライムの粘液で捕らえられてしまう。
「くぅ…ぬるぬるしてて、気持ち悪いです」
抜け出そうと腕に力を入れるが、完全に脚から下は自由を奪われてしまう。

「ミリア、貴女の力ではモンスターを追い払えません。
しかし力でなく知識でモンスターを倒すことはできるのですよ。
モンスターにはたいてい弱点というものがあり…」

「わ…ルルさんっ、しゃべってないで助けてっ。スライムが変なところを…!」
ミリアは顔を真っ赤にしていやいやと首を左右に振っている。

「そうね、こうしてはいられません。スライムを倒すためのアイテムを買ってきます。
それまでがんばって耐えてください!」
たたたと無常にも走り去るルルの後姿を目に焼き付けるミリア。
「そんなぁ〜…」

もぞもぞ。もぞもぞ。
ルルが帰ってくるまで待ってくれるはずもなく、スライムは容赦なく支配の領域を広げていく。
「もう、いい加減に!やあっ!」
手をきつく握りしめてスライムを思い切り殴りつけた。
パンッと泥を殴ったような手ごたえがあった。はじけ出たスライムが腕にひっつき
しかも手はスライムの内部に入ったまま抜け出せなくなる。
「ひゃ…どうなってるの」
スライムの反撃が始まり、腕を伝わってそのまま肩へと進んだ。
ついには胸を上下から攻められる形となり、くすぐったいような妙な感覚に顔が歪む。
しかしこのときミリアは顔まで到達したとき、窒息させられるのではないかと恐怖していた。
「先にいく不幸をお許しください、お母さん…」
そうつぶやいたあと、目を閉じそのときを待つ。

スライムは、首まで到達したものの、いくら待っても、それ以上、上には、上ってこない。
ミリアは不思議に思い目を薄く開けてみた。その結果に驚愕し目をまん丸に見開いた。
衣服が消えかかっている。ミリアのお洋服が無残に解けている真っ最中であった。
「きゃ、きゃあああああ!」あまりのことに声を張り上げるミリア。
すっかりスライムに身体の自由を奪われているためどうすることもできず、
あっさりと下着以外はすべて溶かされ、今まさに下着も溶かされつつあった。
「や、やあああああああ!」
泣けども喚けども。白い肌がスライムの中で晒され、いよいよ身に着けるものは一切無く。
ただただ羞恥にくれるミリア。
ふと、このまま身体も解かされてしまうのではないかとの考えがよぎる。
「お父さん、先を行く不幸をお許しください…」
だが、スライムの本領はここから始まるのであった。
ミリアの予想とは違う方向へ。

スライムはミリアの胸に圧力をかけた。
「ふ…っ?!」
意図せずミリアの口に声が出る。
強弱を交え不規則に胸の形を変える。
「ふ…んん…」
胸にぬるっとした感覚にゾクりと寒気が走る。
声を出すことが恥ずかしく必死に耐える。
ふるふると振るえ、りんごのような顔色に涙をうかべている。
スライムは、それを許そうとはせず、さらに行為を進化させ
胸を先端に向かい絞るように圧力の位置を移動する。
それが頂点に来たとき、ミリアはついにこらえきれなくなる。
「あっ、はあん」
自分が出した声をはしたなく感じすぐに口をつぐむ。
スライムはそれを合図とし目的を増やし、脚の間への刺激も始めた。
「きゃん、やめて…」
むにむにと筋肉をほぐすように動くスライムにもだえるミリア。
「ひっ…やぁっ…やぁんっ…はう…はうっ」
一度出た声はとめようがなく自分の考えが身体に届かない。
スライムはいよいよ激しさを増し、ついには大切ナトコロから体内に入ろうとする。
「もうだめ…」あきらめたその時、目の端に何かが写る。

「ミリアー、助けに来ました!」
「わ、わあああ!」
ルルを認識したとたん意識が戻り、
全身系が自分がどんな目にあっているのかを再確認できた。
「きゃああああ!ルルさんっ、見ちゃだめー!」
にゅる…
その瞬間、スローモーションのごとく、スライムが入り口から中へ。
「ふはぁぁんん!!」敏感になっている神経がミリアの中枢へ刺激を伝える。
と同時に「それっ!」とルルがおもむろに袋を投げつける。
袋から白い粉がスライムとミリアに降り注ぐ。
すぐさま効果があり、みるみるスライムが小さくなっていく。
やがて跡形も無くなり、残ったのは一糸まとわぬミリアの裸体。
その裸体は呆然として、二の句が告げられないでいる。
「スライムの弱点、それは聖なる塩なのです」
えへんと胸を張るルル。
「お塩…お塩によわいの?」
「そうよ」一層得意げ。
「…リュックに調味料用のがあるけど…」
「え?」
「…」
「ん…んー」コホンと一つせきをするルル
「…それでもよかったんだ…」
「え…ええ、塩ならなんでも」ばつの悪そうなルル

「んもう!」
目次
















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