ミラーシュの本領。
「パンでしょ、チーズに、りんご…」
紙袋を抱えて指を折り買い忘れがないか確認する。
「ミリアちゃんミルクは買った?」
後ろからぽーんと声が入る。
「あ、そうだ。ミルク買うの忘れてましたぁ」
立ち止まるミリアの胸に、後ろから手が伸びて。
「出してあげるわ」
(((むにゅん☆ミ)))
「わわ、きゃあぁ?!」
ばさばさと紙袋からいろいろ散乱してしまう。
「はーい、おげんきー?」
嬉しそうに後ろに立っていたのはミラーシュ。
「ミラーシュさまぁ?!どうして、こんなところに」
「この町に住んでるの、ようこそ。わが街へ♪ミリアちゃん」
「わ…そうなんですか…って、やーん、いつまで胸触ってるんですかー!!」

しばらく一緒に歩いて…
「ここに住んでんの、自宅兼お店」
自分の店へと案内する。看板に文字が書いてある。
「おしゃれなお店ですね…うんと、マジックマッサージ…?」
「そそ、マッサージのお店。これでも評判いいんだよん」
小奇麗な建物に大きく店の名前らしきものがあった。2階建の一軒家である。
中に入るとすぐカウンターがあり一人の女性が店番をしていた。
「最初の予約は何時からだっけ?」ミラーシュはただいまも言わず、ふかふかの椅子に座り、
その女性と話しかける。
中は明るく吹き抜けになっており1階に1つ、2階に2つの小部屋の配置である。
ミラーシュが2階へと移動するので、キョロキョロしながらついていくミリア。
「ミリアちゃん、今日はルルちゃんは?」
「うんと。王宮の人と会いに行きました」
ミラーシュは「へえ…?」と意外そうに首をかしげる。

くるり。奥の部屋の前でミリアを振り向くミラーシュ
「じゃーん。ここが私の職場」
小さな部屋、真ん中に浴槽のように淵のあるベッドがあり、周りに観葉植物が並んでいる。
「わぁ…」キョロキョロと先ほどからミリアの視線が落ち着かない。
「あら、このベッド…砂が」黄色い砂が敷き詰められている。
「だよん。ここでねっころがって。マッサージするわけ」
ミラーシュは続けて「ミリアちゃん試してみたいでしょ?」強引なお誘いの言葉。
「わ、そんな…あたしは…」何か言いたげなミリアに「遠慮しない」の一言で黙らせる。
店の真っ白いTシャツを手渡し「パンツとこのTシャツだけに着替えて」と続けてぴしゃり。
いそいそと、しかたなくベッドの陰で着替えをするミリア。
「着替え終わったら、砂のベッドに俯向けで寝転がって」器具の点検をしながら声をかける。
言われたとおり、Tシャツとパンツの姿で、ざらざらするベッドに寝そべるミリア。

「…砂よ………」
ミラーシュがつぶやくと砂の粒子がざらざらしたものからぬるぬるとしたものへと変化していく。
「わ、わ?!」身体の沈む感覚に戸惑うミリア。
「魔法の泥、汚れがついたりしないから安心して」
「………手となりて…」
ベッドの中から泥状の手のようなものが現れて、ミリアの背中を揉みほぐしはじめる
「わ…何?」慌てるミリアを
「怖くないから」とにんまり笑うミラーシュ。首や肩、背中。
「泥の手」はそれが人間のもののように動く
「きゃははっ…くすぐったい、ですっ」
「肩はあんまり凝っていないみたい、若さだ」
「きゃははは、くすぐったいの…だめですー」顔を赤くして抗議するミリア。
「それなら、ここはどう?」腕や手をマッサージ始める。
「ん…わ…今度のは気持ちがいいかもしれませんー」
「細腕で重たい剣振り回してるからね、筋肉が疲れてるのよ」
「ん…ん…いいですう〜」
「……働け…」ミラーシュの次のつぶやきでミリアの足にも泥の手が現れマッサージを始める。
「足も凝ってるみたい、たくさん歩いてそうだし」
「わふ…なんだかお年寄りになった気分ですう」
「ふふふ、どんどんやっちゃう」ここからミラーシュの本領が始まろうとしてるのだが
ミリアは極楽状態で気が付かなかった。

「……生まれよ…!」
新しい泥手が現われて。ミリアのお尻に触れた。
「!」びく、とミリアは反応したが、マッサージだからと思いそのままに任せてしまう。
たしかにその手はお尻をマッサージしているので正しいのだが。
手つきが撫でるように動いたり少し怪しかったりもする。
なんとなくお尻に変な感じをうけたミリアが、それとなくミラーシュに目で訴える。
も、無視される。
更に「それじゃ仰向けになって」ときた。
断る理由が答えられそうにないので素直に言うことを聞こうとするミリアであったが
胸のぽっちがTシャツを押し上げているのに気が付いた。
これをミラーシュに知られたくないため、手を胸の前にしてごまかすことにした。
それで仰向け。そんな抵抗も「手は横」一言で玉砕。ミリアはちょっと泣きたくなった。
意識すれば意識するほど胸の先がとんがっていくミリアであった。
「うーんー、どうもお胸が凝っているみたいね」
見逃してくれなかった。ミリアは慌てすぎて「だだだいょぶぅ」などとわけのわからないことを口走る。
そして本日最後のつぶやきを聞いた悲壮感の漂うミリア。
「……作り出せ…!」

ミリアのわきの間から泥でできた立派な腕が現れた。
「わわあ、ミラーシュさまぁ?!」
流石に怖くなり逃げ出そうとするが、どうにも泥が邪魔をして動けない。滑ったり掴まえられたり。
ゆっくりその腕が動き出した。手のひらにあたる部分が徐々に胸の下に近づいてくる。
「お胸のマッサージを堪能してね」嬉しそうに目を細める土魔女様。
「はううはううっ」言いたいことが言葉にならないほど慌てるミリア。やがて…
むにゆん♪
到達した、胸に。手が。シャツの上から。しっかりと。
「んふんぅっ…」その刺激にのけぞるミリア。
ゆっくりと深く。揉みしだく。
「やーん、ミラーシュ様、これやだぁ〜」喚くミリアに。お構いなし。
むにゆうん
「んっふっ」
ゆゆうん
「ふぅあぁ…」
息が出るたびに、甘いものになっていく。
高まっていくミリアに連動して手が胸を揉む速度もあがっていく。
「んあぁんっ」堪えきれなくなり大きく口を開けて声をもらすミリア。
さらに揉む速度は上がっていき、人間では不可能な域へ達する。
こねくり回される胸が熱を浴びて、快感が広がっていく。
「はぁんっ。あっ。あっんん。ひゃうんっ。」
頭の中で、どこからとも無くやってきた白い何かで満たされる。
「あああああああんんっ」
ミリアは体を大きく震わせた。

次の日、
お天気がいいのでミリアはルルと共にモンスターを退治中。
「えーい!」ミリアの一撃が凶暴なモンスターをなぎ倒す。
ルルがぱちぱちと手を打って祝福する。
「ミリアっ、今日は身体の切れがいいみたいね。昨日何かあったのかしら?」
かああああ…みるみる間にミリアの顔が茹蛸のごとく染まる。
「え?!そ、そう?! 何にも無かったよ?!」
ルルの突っ込みに思い切り動揺するミリア。
心の中でつぶやいてみる。
「…あのマッサージの効果かなぁ?」
目次
















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