ここではきものを脱いでください。
『ここではきものを脱いでください』
ミリアは控え室に張られてある注意書きで悩んでいた。
「くつ?それともお洋服かな…」
普通に考えると「はきもの」なのだが、なぜか目の前に脱衣かごが置かれている。
伝説の武器「勇者の剣」を手に入れたミリアは、
次は防具を手に入れるため冒険を続けついに世界一有名な魔法防具店に来ていた。
この店はすべてオーダーメイド制である。本人の素質や用途、そして
費用に見合った魔法の防具を作ってくれることで評判の店なのである。
いろいろと悩んだ挙句、彼女のとった行動は一番妥当な選択である。
人に聞くこと。一応靴は脱いでいる。
トントンと玄関の戸を叩くミリア。「あの…すみません…っ」
彼女にしては大きな、しかし緊張に震えた声で店の人が来てくれるのを待つ。
ややあって、カチャりとドアが開く。
小間使いの格好(いわゆるメード服)をしたお姉さんが姿を現す。
「あのっ…わた」「お待ちしておりました、ミリア様」言い終わる前に当てられてしまう。
予約があるため名前は知っているはずなのだが。
「よろしくお願いします…あのっ」
「準備は間もなくできますので、お洋服を全部お脱ぎになって入ってください。」
恭しく一礼をし、部屋へと戻っていく。
「あ、あの…っ、全部って…」ミリアが呼び止めたのはすっかり扉が閉まってからであった。
せわしない人のようだ。
また呼ぶと何か悪い気がしたミリアは、ぎこちなく服を脱ぎ始めた。
下着姿にまで脱いで、ふと手が止まる。
(全部って言ってたけどー…これ以上は脱ぎにくい)
『こんこん』今度は内側からノックされる。「全裸になられましたか?」
「あ…えと。…し、下着姿です」全裸という言葉にどぎまぎしつつ答える。
「ミリア様の準備ができました。一糸も纏わない姿で入ってください」
「は、はぃ」テキパキとした事務的な対応に対し恥ずかしがってると失礼なのかなと、急いで脱ぎかごへ収める。
両腕で大事なところ体を隠し、一呼吸する。
覚悟を決めそっと戸を小さく開き、中を覗く。
割と大きな部屋である。
裸の女の子(客)が2人と、その周りに小間使いが数名ずついる。
「どうぞ」先ほどの女性がミリアに微笑みかける。
意を決し、身体を腕を回し隠しつつ、ミリアは部屋の中へと入る。パタン。
とととと、小走りで声をかけた人の元へ近づく。
「ミリア様、担当のプレシアです。」ぺらぺら資料を見て、
「魔女と戦うための防具をお望みですね。すべて私どもプロに任せてください。
貴女に素敵なお洋服を作りますので完成まで何があってもご協力くださいね。」静かだが力強い声である。
「はぃ…よろしくお願いします…」浮の空で、大事なところがちゃんと隠せているかを非情に気にするミリア。
周りにわらわらと店員さんがあらわれ、それぞれ計器や装置を手にしている。
「体重計です、お乗りになって」促され、足をなるべく開かずに台に乗るミリア。
「48kgです」体重計担当の人がメモを書き込む担当の人に告げる。
「あぅあぅ」真っ赤な顔でもの言いたげなミリア。身長を測ります。乗ってください。
次は身長計に乗るミリア。「あの…手を横に、気をつけの体勢になってください」
身長計担当の人は困ったような顔でミリアに注意する。
「う…」恥ずかしさのあまり余計縮こまるミリアに、「女同士ですよ」「時間押してます」
など説得され震えながらも手を横にするミリア。顔を赤くしたまま目をぐっと閉じられている。
「身長158cmです」担当の人は淡々と数字を報告する。
次、身体の尺を測ります。巻尺を持った女性が3人でミリアのあちこち身体の長さを測る。
「86cmです」。「3サイズ測ります」「股下です」「58cm」「後行きます」
メジャーが身体のあちこちに添えられ数字を読み上げられ、ミリアはとても恥ずかしく思う。
「胸の先計ります」「はぁんっ!」定規がミリアの胸の先に触れられます。
「そ、そんなとこまで計るんですか?!」素っ頓狂な声を上げます。
「ええ。これが一番尖った状態ですか?」真面目な目−仕事の目で胸の先担当の人が逆に質問します。
「わ、わかりませんっ。そんなの…。」ミリアは今にも泣き出しそう。
「ちょっと失礼しますね…」聞いても無駄と判断した担当者は指先で固さを確認する。
こりこり…「ひゃ、はんっ」びくぅっと身体が反応するミリア。
担当者は数字を読み上げつつ、高さや幅を計ります。
後からぬっと手が伸び「お胸の柔らかさ具合計ります」と胸の柔らかさ担当者の手の中でミリアの胸が
むにむにと形を変えます。「はうんん…」みんな真面目にしてるのに、失礼の無いよう
できるだけ平静を装うミリア。「な、何のためにそんなところ…」疑問には思っている様子。
「プレシアさん、大体計り終えました。」記録の担当者がリーダーに報告します。
「はい、ご苦労様。」そしてミリアの方を向き、「ここに座ってください、最後に女性器の具合を計ります」
ベッドのようなところに腰をかけさせられる。「あの、そこだけは計ってもらわないわけには…」
我慢していたミリアでも、一番恥ずかしいところだけは計測させるわけにいかず、抗議する。
しかし、(カチン、カチン)金具を太ももにはめられ、機械の力でグイーンと
あれよあれよの間に両脚を開かされ固定される。
「きゃあああん?!」
「我慢してください、みんな真剣なんです」お姉さんに諭されるも恥ずかしいものは恥ずかしい。
見られるだけでも恥ずかしいのに、突起や穴のサイズを測られメモされるミリア。
「あくっ」冷たい定規が身体を震わす「ふっあ…っ」
「奥行きは計ります」細い透明の棒のようなものを押し入れられる。具合の良くなっているミリアの中にずぶずぶと入っている。
「くふ…んっ」甘い吐息を漏らし、ふるると悶える。
「感じやすい方ですね、愛液もたくさん」プレシアはそんなことまでメモを取らせる。
「指を入れますね。具合を確かめるためです。けして淫らな思いではありませんので
悪しからずお許しください」
言うや否や、ミリアの大事なところに指をあて、つぷぅ。
「ひゃん!」こらえきれず声を上げるミリア。つぷぷぅ…
「ああぁぁん!」下半身は固定されているので上半身を捻り刺激に耐える。
「ふむ…」くちゅくちゅ前後に動かすプレシア。「あっんんっ!お指だめぇぇ!」
ここまでされると思っていなかったミリアは抗うすべもなく、指が動くたびに
甲高い声を上げてしまう。「ふむふむ…」中でいろんなところに指を這わせ
その反応を確かめているプレシア。「ひゃぁぁんっ」甘い声がどんどん出てくる。
プレシアは指を増やしくっちゅくっちゅと中でかき混ぜるように動かす。
どんどん湿り気が増えてくる「あっ…あっああっ!」とうとう腰まで動かしてしまうミリア。
くちゅくちゅくちゅ「あっ…あっ…そんなにしたらわたしっわたしっ。いやっ。何か出ちゃうっ、あああああ!」
足が痙攣し、びゅっ、びゅっ、びゅっと潮を吹くミリア。
ミリアの痴態に冷静に「なるほど…」と何か納得しているプレシアである。
数日後…
「それで…出来上がったのがこれですか。まあなんとも破廉恥な」
薄い布地のきわどいワンピースの紐水着型鎧を両手で広げ、嫌悪の目で見つめるルル。
「あーん」
机に突っ伏して嘆くミリアであった。
だがしかしこの服は通常物理攻撃にはまったくというほど無防備だが
魔法絶対防御という対魔女には無敵のような恐ろしい能力がついているのである。