赤いセイラー、ストロベル戦闘編。
大陸の西方には大小十数の島で成り立つ諸島である。
この地域にも魔女の塔が現れており、
人々は塔の主、水魔女コルエットによる脅威にさらされている。
さて、その諸島の一つコロモロ島ではミリアとルルがバカンスで海水浴に来ていた。
ミリアは茶色のビキニで、ルルは白いワンピースを着ている。
二人がワイワイキャッキャッと海水浴を楽しんでいたところ、
「きゃあ〜……!」と女の子の悲鳴が聞こえてきた。
「ミリア!」ルルとミリアは目を合わすと悲鳴のする方へと駈けて行く。
そこには大きなたこが現れ、海水浴場で暴れていた。
「きゃあ〜んっ!水着が取られちゃった〜っ!」
「あはははっ、そーよそーよ、その調子よ、じゃんじゃんやっちゃいなさい!」
タコの上に乗った赤い水兵服(白ブラウス、帽子、赤いスカーフとミニスカート、デッキシューズ)の
少女がタコに命令をしてる。
タコは8本の足を使い、男性、女性かかわらず、の水着を剥ぎ取っている。
「剣くんっ、召喚!」ざしゅーとミリアは剣を召喚し、タコの脚を切り落とす。
「えっと…皆の迷惑になっていると思います、こういうの、すぐに辞めて欲しいです」
ミリアはどことなく弱気に注意しています。
「…そうです、勇者ミリアがビーチの平和を守ります!」
ルルがはあはあと息を整えながら追いついた。
ルルは水着の上からシャツを羽織っている。
「あーー、コルエット様より与えられた、たこモンスターの脚を…!
ばかばか!許さないんだから!」ストロベルが頬を膨らませる。
ストロベルは赤い水兵服を身につけて、それにベルトに下げた銃を付けているが、
その銃をぱっと構えミリアに向かって撃つ。
ぴゅーーっと勢い良く発された液体がミリアを襲う、
「くっ」…辛うじて避けたミリアだが
「きゃっ」後ろにいたルルの胸に直撃…小さく悲鳴をあげるルル。
「ルル!」慌てて駆け寄るミリア。
「だ、大丈夫、冷たくて驚いただけで…す?……ゃぁっ!」
液体を浴びた部分からルルの白いワンピースの水着が透けだしている。
胸の形ばすっかりあらわになり、胸の先の色までばっちり透けて見えてしまう。
「わわ…ルル、大変。」
ストロベルはまた狙いすまし、ぴゅーーっとまた水鉄砲を発射する。
「…きゃんっ?!」ルルの様子に気を取られていた無防備のミリアのお尻に当たる。
すぅぅ…と生地の色が消えるように薄くなります。
「ふえっ…!?っ」お尻を抑えて慌てて振り向くと。
「あゃん!!」
ぴゅーーっ、ぴゅーーっと胸に向けて、双胸にあたり、
やはりドンドンビキニの茶色の色が薄くなり、
それぞれ透けていってしまう。
ミリアは「ひーん、これじゃ戦えないよ〜」両手で透けた部分を隠している。
助けに来てあげたはずの海水浴の人々もミリア達を興味を持って見に来ている。
「タコさんっ、今だよっ!」
ストロベルがタコに指示を出し、
タコの足がズリズリとミリア達に近づいてきます。
その時、ルルが叫ぶ。
「ミリア、今こそ例の装備を使う時です!」
「例のって…?!」ミリアが問う。
「あああ、説明している暇はありません。両手を上にあげて、『お着替え』と叫ぶのです!」
「えっ、この状態で手を離せられないよぉ〜…」
ミリアの手は二つとも胸を隠すための重要な役目を果たしているため。
ずるずる…とタコの足がミリアとルルに近づいていく。
「ミリアっ!、早くっ!!」まさにタコの手がミリアに触れようかとしたその時、
ミリアの決心が固まり「お…お着替え!」
両手を上にあげ、立派な姿勢を取りる。『おぉ…!』群集の視線がミリアの胸に注がれたその瞬間…!
ピカーっ!とミリアが光り輝き出す。
うわ…皆眩しい光に目を奪われ、一瞬あと全裸のミリアが現れた。
「??!??!!!?」 ミリアが声なき声をあげた、また次の瞬間、
ミリアの姿に変化が現れる。
ぴっちりとした際どいブイの字の鎧がミリアの身体に着せられていく。
「ふ…くっ」あちこち食い込んでくる生地の小さな鎧に戸惑いながらも、
とりあえず胸を見られることはなくなったため、安心するミリア。
「これは…前に作ってもらった…鎧」
あちこちサイズを図られて恥ずかしい思い出が残り、使うことなくしまっておいた鎧だが
この時ばかりはちょっと嬉しく思うミリア。
「ミリア!今です!」
「うん!」ルルの言葉に力強く頷くと、落としていた剣の柄をガッと掴み、
「たーーーーー」とタコの足を次々と切り落としていく。
「なんですってっ…! このっ。このっ」ストロベルはミリアに向かい水を放つものの
ミリアはひらりひらりとかわしていく。
「このタコっ、切られてばかりじゃない、何とかしなさいっ。役立たず、タコっ、あほー」
悪口を言われたタコはストロベルを振り落とした。
「うわっ」
地面(砂浜)に落ちたストロベルを、真っ赤に怒ったタコがストロベルを捕まえ、
少なくなった足でも、器用にセイラー服をビリビリと破きとっていく。
「きゃあ!この、ばか!目標が違うじゃない!やめなさい! はぅん。なんてとこ触るのっっ、タコぉ〜!」
「…どうしよう?」急な展開に置いてけぼりを食ったミリアがルルに問う。
「放っておきましょう」つんとあさっての方向を向いて歩き出すルル。
「で、でもぉ…」なんとなく可哀想になるミリア。
「くふ…だめ。っっやああっ、そこは…っっ…ひいいっ。いれたら殺すわよ馬鹿タコー…!」
すっかり見世物となっているストロベル。
「たああっ」バシッとタコをやっつけてあげるミリア。
「はぁはぁはぁっ、覚えてなさい〜っ」と礼も言わず捨て台詞で逃げ去るストロベル。