赤いセイラー、ストロベルのお仕置編。

　
ぎぃぃ…
重苦しく扉が開く。
　
ここは水の塔。
　
「…ただいま、戻りました」
　
赤色の水兵（いわゆるセーラー服）服を着た少女は
疲れた顔で、服もボロボロ、所々破れている。
そう、彼女はちょうど敗戦して戻ってきたところなのだ。
　
「よく帰ってきてくれました、ストロベル」
入り口の扉とは反対側、一番奥、立派な椅子に腰掛けた人物が口を開く。
彼女は水の塔の主、コルエット。
ほっとした様子で、部下の帰還を喜んでいる様子。
　
ここはコルエットに謁見をする部屋であり、
入口から見て正面にコルエットがいて、左右に椅子が並ぶ。
椅子には十数名の幹部クラスの人物が座っている。
　
「…お姉様、コロモロ島、進出失敗してしてしまいました。
　…二人組、ミリアとルルと名乗る女性に阻まれてっ！」
ストロベルは悔しさを滲ませて報告する。お姉さまと呼ばれているのはコルエット。
　
「そうですか。中央からの新たな援軍でしょうか…
　なによりもストロベルが戻ってきてくれたのが嬉しい」
コルエットが優しい笑顔を送る。
　
「…お姉さま」優しい言葉に涙ぐむ。
　
「コルエット様。よろしいでしょうか」
横から挙手をして、発言の許可を求める。
彼女はレモーヌ。
黄色の水兵服、白のブラウスに、黄色のスカーフ、長めのスカートを
きっちりと着こなしている。
「ストロベルさんの赤点についてです、
　今回は、計画の失敗で-5、たこモンスターの負傷、全治3ヶ月-3、
　自身の敗北-5…合計１３ポイントになります」
許可を得られたので、てきぱきと指摘する。
「-13は噴水の罰になります」ちらりとストロベルに目をやり、
意地悪そうに告げる。
　
「く…」
ストロベルは、顔を赤くしうつむいている。
　
す…とコルエットは立ち上がり、
杖（棒にシャワーノズルの付いたような）を彼女にかざす
「素直にお仕置きを受け、次また新たに頑張りなさいね」
近づいて、頬を撫で上げる。
「は…はい、お姉さまっ」
　
水魔女は、失敗したものに罰を与え、成功したものに褒美を与える
といった方法で部下を管理している。
　
「立ちあがって、足は肩幅ですよ」
手を添えて立ち上がるのを手伝う。
「行きますよ。手を後ろで組んでいなさい」
「はいいっ」ストロベルは手を後ろに組む。眼をぎゅっと閉じて。
　
そして水魔女の魔法。
「水よ…溢れ出んばかりの噴水となせ！」
　
シン…と静まり返る室内に
ゴゴゴ・・・と地中より水の流れが響く。床を揺らして。
　
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・・
　
ピシ…!　と、ストロベルの足元で地面の割る音がする。
　
ビュッッッ、地面の割れた隙間より水が勢い良く吹き出す。
　
「あぁっ、んっ！」
水は真っ直ぐストロベルのスカートの中へ、寸分違わず脚の間のど真ん中に命中する。
「ひふうっ」
衝撃に仰け反るストロベルだが、水は角度を変え追尾、照準を固定する。
　
「ふううううんんっ！　し、刺激が…刺激が強ひっっですっ」
顔を羞恥に染め、身体をひくりひくり震わせる。
　
その痴態を真正面で堪能するコルエット。
目の前で自身の身体を慰め始める。
　
周りの水兵服幹部たちの反応は様々で
目を皿のようにして見る者もあれば
幹部たちの中には眉を潜めたり、見てられず顔を背けたりする者もいる。
　
　
「ふわああああっ…！」
ストロベルは、刺激から逃れようとつま先立ちになっている。
その行為も別に、水の勢いを和らげるわけでもなく、足元が不安定になるだけ。
どしんと。尻餅をついてしまう。「きゃん！」
　
　
「耐えられなかったのですね…」
コルエットの顔が尻餅を付いたストロベルの目の前にぬっと現れる。
「ひゃふ、おね…さまぁ？」
「いけないこ。お仕置きですね。」
　
キュ・・・キュとコルエットが杖のノズルをひねると、
杖の先（シャワーの頭）から、シャーと水が出てくる。
　
「そーれっ」やや放心しているストロベルのスカートの中に杖を入れ
間近から股間に勢い良くその水が当たるようにする。
「きゃうっ！」
敏感になっている所を容赦なく責められる。
コルエットの体が上に乗り、重しとなり、ストロベルは逃げられない。
　
「あはあっ…おね…えさま、ごめんなさい…あっ、あーーー！…んっ！」
体を大きく弾ませついには達してしまうストロベル。
　
上気し、満足そうに彼女を見下ろすコルエット。
「誰か、ミリア、ルルという物、連れてきてください」
そして、レモーヌが発言する
「私たちへの反逆は、それだけで赤点-100です。
　これは「筆水車」のお仕置きに相当します。
　必ず捕まえ、相当の罰を与えてやりましょう」
　
ここに、水魔女軍団VSミリアの新たな戦いが始まった。

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