緑色のセイラー、マスカの戦闘編。
ミリアとルルは船に乗っている。
水魔女と戦っているサキと合流することにした。
リムリラ島の前線基地にいるらしく、
二人はそちらへ向かっている。
 
船は定期船で西方の島々を渡るのに一般的に使われている。
中型の船で、今も数十人の乗客が乗っている。
 
前の島から順調に3日、天気もよく順調に航路を進んでいる。
 
「ねえねえルル、やっぱりあれが水の塔だよね?」水平線に突如高くそびえる塔が見える。
指差し確認でルルに問うミリア。
「はいはい、その通りですミリア。……もう、その質問何度目ですか。
 はしゃいでもいいですが遊びに来たわけではありませんよ?」
水の塔、そこに西の魔女の本拠地があり、コルエットやセイラー達が住んでいる。
 
「ルルー、あれは……?人影が……海の上に立ってるっ」
「はいはい、そのとおりですミリア。……え?ミリア、もう一度言って!」
ルルは、ばっ、とミリアの横まで行き彼女の見ている方を見る。
 
緑色のセイラー服を着た少女が、ドンドンと船に近づいてきます。
「すごい、海の上を歩いてる…?」ミリアが驚きます。
 
「きゃはは、そんなわけ無いじゃない、あんたの頭はお花畑?」トンと、飛んで、
船の甲板に降り立ちます。
ひらりとスカートがめくれて薄い緑の下着がちらり。彼女は緑のセイラーマスカ。
そのあと、海の方に手を差し出し、何か引き上げます。
大きな亀。
マスカが亀に乗って移動していたので海の上に立っているように見えたのだ。
 
ざわざわ…乗客が集まってくる。
 
「こほん。ミリアとルルという人だけ残って〜、あとは消えてちょうだいっ」
ぽいぽいっ、バスケットから水風船を投げつける。
魔法のバスケットいくらでも出てくるもよう。
 
ぱんっ ぱんっ
アチコチで風船が弾け、中に入っている液体が飛び散りる。
その液体をかぶったしまった人の衣服がじゅわわわわと溶けていく。
「うおっ」「きゃーー」辺りで悲鳴が響き渡る。
群集がマスカから距離を取る。
残っていた二人、ミリアとルル。
 
「ミリアとルルね、コルエット様にご褒美をもらうため、捕って。おとなしく」
そして「亀っ」と亀に指示を出し、亀はのっそりとゆっくりミリア達に近づいていく。
 
「はっ、ミリア! 亀だけに気を取られないで」
ルルがそう言った時には、目前にマスカの水風船が。
なんとか身をかわし、剣で払いのけるミリアだが、
「きゃぁあっ」びしゃっ、と避けきれず服を溶かすルル。
周りで見ていた乗客が鼻を伸ばす。
「ルル、下がっていて!」ルルをかばうように水風船を払いのける。
 
マスカは速度や軌道を変え、多くの水風船をミリアに投げつける。
「たっ」「はあっ」 バシバシと払い落とすミリア。慎重に、溶液に触れないように。
 
「あっ、ミリア、上です!」ルルの声に反応し上を向くと、
頭上に大きな水風船が迫ってきている。
「きゃっ」慌てて大きく飛び退くものの、尻餅をついてしまう。
 
ばんっ!
 
そこに、いつの間にかミリアの側へ近づいていた亀が出現し、
ミリアの脚を押さえつける。
 
「う、動けない…」
 
「ばーか。これでチェックメイトっ。ああ、待っていてください。コルエット様ぁ」マスカが勝ち誇る。
 
ぐいぐいと亀がミリアのミニスカートの中へ、そして脚の間を割って入ろうとする。
その強い力は、ミリアの細腕ではまったく止めることが出来ない。
亀の顔がにょきっと、ミリアの股間を押し付ける。
「…んひゃあっ!? 」
その、柔らかいところにぐりっと。
「んっはああぁ。。」強烈な刺激に仰け反るミリア。
亀はミリアの反応の良いところを見つけこすり続ける。
「はううう、ぐりぐり、しないで……!」
されるたびに、ぴくんぴくんと悶えるミリア。
 
こうして、捕らえられたミリアとルルは水の塔へと連れていかれる。
 
 
 

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