黄色のセイラー、マスカのお仕置編。
ぎぃぃ…
重苦しい扉が軽やかに開く。
 
ここは水の塔。
 
朗報は既に伝わっていた。
散々に負け続けてきた相手、
ミリアとルルをついに捉えたというのだ。
 
その少女、緑のセイラー(水兵)服を着たマスカは
ウキウキとした様子で部屋の中へと入ってくる。
 
「よくやってくれましたね」
部屋の中央に座るコルエットがねぎらいの言葉を掛ける。
 
「コルエット様を思えば、こんなこと何でもありません。
 初めからあたしに任せてくれたらすぐ片付いてましたのに」
周りのセイラーさん達を嘲るように胸をはるマスカ。
 
「こちらへ来なさい。褒美を差し上げましょう」
コルエットは椅子から立ち上がり、マスカを招く。
コルエットはマスカが近づくと少し身を屈め、
「……眼を閉じなさい」と声をかけマスカが眼を閉じるのを待つ。
マスカは(きたきたっ)と内心喜びながら、目を閉じ、唇をん、と尖らせる。
周りのセイラー達が唾を飲みこんで注目する中、
コルエットはマスカの顎を少し持ち上げ、ちゅ……と、口づけをする。
 
「……んっ、ん〜〜…」
 
唇と唇が触れ合う軽いキス……
セイラーさん達の望む、ほんの数秒のご褒美。
 
だが、マスカの野心はそれでは済まず。
唇の繋がりを離そうとしたコルエットの腰と頭の後ろに手を回し
くゆう……と、舌を割りこませる。
「んぅ、んっ……!?」目を見開くコルエット。
 
「「ぶ、無礼な!」」
周りのセイラーさんがザザーッと一斉に動き出す。
コルエットはその動きを手で押しとどめる。
優しくマスカを抱き、そして絡めてくる舌に合わせてやる。
 
ちゅくちゅくと舌の絡まる音と
荒く甘くなった吐息の音が部屋に響く。
「……ん、あ……っ!」
コルエットは耐えられずマスカにしがみつく。
満足いったマスカは唇を離す。
「はぁはぁ…」と呼吸を整える。
 
「コルエット様っ!」セイラー達の動揺に、
「は、はぁ、は……大丈夫です、……はぁ、は、はぁ」
コルエットはぐったりとしている。
「はぁ、はぁ、はぁ……それよりも、……仕置きの方はどうなっていますか、レモーヌさん?」
「……はっ、はいっ、お姉様。……捕らえた二人をこちらへ」
急に話を振られ我に返るレモーヌ部長。
 
後ろ手で縛られた二人がコルエットの前に連れられてくる。
「ミリア、ルルの両人です。私、レモーヌを始めストロベル、マロロンも引けをとりました。
 私たちに仇なした点により筆水車の仕置きに相当します……」
 
「コルエット、やはり水魔女はあなた……」ルルが呟きます。
「……ルル、これもまた運命でしょう……」コルエットは少し表情を曇らせる。
 
「装置を……」レモーヌが命令すると大きな装置が部屋に運ばれてくる。
セイラーたちはテキパキとその装置にミリアとルルを取り付ける。
まず二人はスカートを剥がされ、下はショーツ1枚にされた。
互い向かいに設置された専用の椅子に、大きく脚を開かされ座らされてた。
脚を地面につけ動かないように固定された。
その椅子は、真ん中があいており、中からにょっきと4本の筆が十字に飛び出ている。
装置には、水が流れる溝があり、底に水が流れると水力で4本の筆が回転する仕組みである。
 
「ミリア……こんな筈じゃなかったのにごめんなさい」目を赤くしてる。
「このくらい……へいき」へらっと気丈を振舞みはにかむ。
 
「二度と刃向かえないよう存分に思い知らせてあげましょう……」
カチッと装置にシャワーの杖をハメ込むと、
きゅ、きゅ、とノズルを緩める。
 
水が複雑な水路を通る。
やがてミリアとルルの近くの歯車が緩やかに回り始め
筆がミリアとルルの前から近づく。
「っ……」後ろ手に縛られた二人は体をこわばらせる。
 
つ〜……
 
筆の先が、真っ直ぐに、ずれる事なく、ショーツ越しで二人の割れ目をなぞる。
 
「やぁっ、くすぐったいっ」
「ひ、ひんっ」
 
腰がピクリと浮く。しかし体中固定されているためわずかしか動かせない。
そしてすぐに二つめの筆が…
つつぅ〜……
 
「ちょと……まってぇぇ〜……」
「んっ、はっ……」
 
くるくるくる…水車は回り続ける。
 
「これやぁぁん……っ」
「く、ぅぅ……」
 
二人共顔を真赤にして筆の動きにふるふると耐えている。
二人の痴態に周りのセイラーさんたちも一部を覗いて気まずそうに沈黙してる。
コルエットは頬を上気させ、はふはふ息を荒くさせながら
キュキュッと水量を上げ出す。
 
「やぁんっ、な、早くなってきたっっ……??!」
「ん、んんんう〜……っ、ミリアしっかりぃ……」
 
水の量が増し、水車の回転速度が上がってくる。
 
す…すす…
「はぁーんっ……ぅー?こんどは……筆が濡れてる……ようなきがする……?」
「ふぁっ……ミリア……っ……それって……」それって……ルルは続けて言葉を出せなかった。
言いかけて顔を背ける。
 
ず…ずゅ……
 
「?!!……っ、……ん〜っ……んっ……(筆じゃなく、わたしが濡れちゃってるんだ……)」
ルルが何を言いかけたのか把握し、ミリアもバツの悪そうに黙ってしまう。
「んっ……はふ、ぅー……」
 
ずゅっ…ずゅっ……
「はふ……んんんっ……くふぅ……」
「はんん……ふうぅ……ふはあ……」
 
ショーツにしっかりとしたシミを作り、
甘い吐息と筆が弾く水音が辺りに響きます。
 
「逆回転いきますよ……」
もぞもぞ自分の身体を触っていたコルエット。
ノズルを逆に回し、水の流れを逆にする。
 
にゅぅい…すりゅ……
 
お尻側からあそこをなぞられ最後突起を弾かれる。
「ふあああんっ……」
「あ、ひぃん……」
たまらず声を上げる二人。
 
逆回転のままドンドン速度が上がっていく。
 
「あーんっ……こっち回りやだぁ……んっ」
(筆の動きに合わせて腰を大きく動かしてしまうミリア)
「んっくくぅ……はぁんんっ…」
(ルルもミリア程ではないが快感に抗えなくなってくる)
 
 
くちゅり……くちゅり……
 
「はああん……あぁん……あんんーっ……」
「ミ、ミリア……しっかり……するの、です……ふう、ぅん」
 
初めは筆を避けるように腰を動かしていた二人だが
もはや自分から筆がしっかりと当たるように腰を動かしている。
 
更に更にドンドンと回転の早まる水車。
何度も何度も繰り返し筆で股間をなぞる。
 
「ふああっ……ルルう……わた……もお……」
緩んだ顔でルルを見つめるミリア。
「ミリアのばか……そんな可愛、お顔された、ら……いっしょに……んんんあっ」
 
「っっ!あはあああ……!!」
「あああーんん………!」
大きく後ろに仰け反る二人。
 
「あああんーっ」
いや、三人。見てるコルエットも堪らず絶頂を迎えた。
 
 
 
 
そして−−
 
部下セイラー達の静止を振りきり、二人を逃がすコルエット。
「これに懲りたら、二度と立ち向かわないように。次はこんなものでは済みませんよ」
「……コルエット」
「仕置きを終えた者には負い目はありません。それに、出来ればあなた達とは戦いたくありません」
「……なぜ魔女なんてしているのか私にはわかりません。
 でも。強くなって、きっといつかあなたを解き放してみせます」
ルルはそう言うとミリアと共に小舟に乗り込み水の塔から離れていく。

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