狙われた!お姫様ぱんつ。
闇夜。
スカートをはためかせ飛行する風の魔女クイ。
 
目立たない黒と白の服を着て敵地中央王国王城へと辿りついた。
−静かすぎる。
彼女の予想では多くの守備兵が警護をしていると思っていたのだが。
ふわりと。一つ、明かりの漏れる窓の前に降り立つ。
 
素早く消音の魔法を掛けた後、
風の刃でガラスを切り取り部屋の中へと入る。
 
部屋には高級な家具が配置されている。
真ん中には名の通りお姫様ベッド。
 
気配に気づいたのか、布団がもぞもぞと動き出し
ひょっこりと顔が出でる。
「来たの」
「来たの?ではありませんわ。先日の予告状はご覧いただけて?」
「ええ、確かに頂いたのですが。てっきり悪戯と思いゴミ箱に」
肩を竦めて風魔女の顔色をうかがうお姫様、フロンリーフ。
 
予告状−
 
お姫様のぱんつを強奪致します。
日時は次の新月の日。奪われたくなければ必死に守ること。
 
風の魔法使い クイ
 

 
「−−なんて。冗談ですよ。
 下着を狙われているなんて、わたくし恥ずかしくて公開できません。
先生、出番です。先生?」
 
「あれ?」と一言口に出し。ベッドの下を覗くフロン(リーフ)。
そこですやすやと眠っている用心棒のほっぺを引っ張る。
「ミリアさん、起きてくださーい。刺客が来ています」
 
「はわわっ。すみません……っ。いつの間にか寝てしまって……」
のそのそとベッドの下から這い出るミリア。
「先生…よだれが」フロンが指摘する。
 
「あのっ、申し訳ありませんが、そのようなお戯れに付き合っている暇、ありません!」
グダグダした雰囲気にいらいらと血を登らせるクイ。魔法の詠唱を始める。
「風よ、刃となりて彼者の衣服を切り刻まん…」
 
「先生、お任せします!」ミリアの後ろに身を隠すフロン。
強風がミリアの周囲に発生する。
 
「っ、はひぃー……っっ」
 
攻撃を受けたミリアは、
しかしあらかじめ身につけていた鎧により弾き返す。
 
「なんですってっ?!」目を大きく開くクイ。
 
「くす、驚かれたようですね。ミリアさんの鎧には貴方の魔法は効きませんよ」
フロンはしてやったりといった表情で澄ましてみせる。
ミリアの、生地の非常に少ないV字型水着アーマーは、
対魔法で無敵を誇る。
その代償としての性的ダメージ、つまり魔法無力化振動による
バイブレーションが装着者の局部を刺激する。
攻撃が大きければ大きいほど。
 
現にミリアはその衝撃に悲鳴をあげた。
顔を真赤にして息を切らしている。
(はあはあ、激しい……
 どうしよう。なんども防げるようなものではないかも……)
 
しかしクイは動揺したようで
「そんな鎧、ひっぺがしてしまえばおしまいなのよ」
ミリアに跳びかかりベッドの上に押し倒す。
「きゃ?!」
際どい水着なので、少し引っ張られるだけで胸がぽろんと外に出る。
「やだっ、見ないでっ」
慌てて胸を抑えるミリア。
「な、はしたない声を出さないでくださる?大人しく脱がされればいいのですわ」
鎧の紐を引っ張るクイ。
「や、やあぁっ、食い込んじゃ……う」
ミリアは恥ずかしくなり顔に熱を帯びる。
 
「ミリアさん、負けないで。逆に脱がしてしまいましょう」
ぐっ、とフロンの応援する手に力が入る。
ベッドの上で追い剥ぎデスマッチが始まった。
 
「えええい!」
ミリアは力を込めてクイを引っ張り倒す。
お互いベッドに横になりながら相手の服を脱がそうと四苦八苦する。
 
「はあはあ、このお姉様の衣服はどうなっていますの……」
ミリアの鎧は肩パッドの部分でしっかりと止められてあり、
見た目よりは脱がしにくい。
逆にクイの背中のリボンを外すことができ、ミリアに少し流れが傾く。
 
−がばっ
クイの服をまくりあげ、背中が露出させる。
「こ、このっ」クイは体を丸めなんとか脱がされないように務める。
それを見たミリアは攻める場所をスカートに変更、留め具を外すことに成功。
だがクイも、お尻で抑え脱がされないようにはしている。
 
「っ!」ここでクイは素早く体を入れ替え、ミリアの後ろをとる。
鎧部の肩パッドの留め具を見つけ、これを外す。
両肩から紐を下ろしミリアの上半身を半裸に剥く。
「いやあ!」恥ずかしさにあえぐミリア。
 
ミリアも負けじと後ろ手でスカートを引っ張り足元までずり下ろす。
「な、何をなさいますかっ!?」
足を広げ脱がされるのを拒む。白いレースのショーツがあらわに。
その隙に今度はミリアが身体の位置を変え、クイに上乗りになり、
勢いをつけてクイの上着を剥がしにかかる。
首元まで捲られ彼女の小ぶりの胸を露出させる。
「あぁ……あぁぁ……」
小さな胸がコンプレックスなクイはぎゅっと身を硬くする。
そのまま体をねじり、上手く脱がせるミリア。
「よくも、よくも見てしまいましたねーー!」
クイは怒りに任せ、腰まで下ろしていたミリアの鎧を、
上へ思いっきり引っ張り、股間に食い込ませる。
「あひいっ〜、やめ、やめてー!」
強い刺激にシーツを握り締めるミリア。
ひるんだところを今度はずり下げて脱がそうとするクイ。
「やあっ、脱がさないで……」辛うじて膝にひっかけて
それを拒むミリア。しかし、ほぼ全裸にされてしまう。
「はあはあ、往生際がよくありません。中途半端な格好はなんと惨めですこと!」
「はあはあ、脱がされたくないもんっ」
ミリアは脱がされないように手でも引っ張る。
生地が伸びてしまわないか心配だが今はそれどころではない。
器用に足で反撃しクイのスカートを引っ張る。
ずりずり。
ミリアも、クイも、とうとう足首まで脱がされ
そこで最後の抵抗しているのみである。
「魔女さま、先程、中途半端駄目って。脱がされて……!」
「うるさい、足を離しなさい……ってわっ」
『ゃあっ!!』
二人共力を入れすぎて、お互いスポンと脱げる。
 
これでミリアが全裸に対し、クイはショーツだけ。
「勝った!私が勝った!」喜ぶクイ。
しかし、
「油断しましたね」
第三者、フロンにあっさりとショーツを脱がされてしまう。
「やっ!ずるいですの!」
 
「ふー、飛んで火にいる夏の虫ですよ。無事に帰れるとお思いですか?」
 
バンッと扉が開かれる。
「姫様!ご無事ですか!」親衛隊が部屋に入ってくる。
「くっ、お姫様、私を油断させるために……」
「最初からこのつもりでした。ごめんなさいね」
 
「くっ」慌てて窓から外に出る。
 
『きたぞ、詠唱、火の魔法!撃ち落せ!』
中庭では王宮魔法部隊が迎撃の魔法を唱える。
轟轟と。
全裸の風魔女さまと王宮魔法使いとの壮絶な戦いが始まる。
 
「裸だと上手く飛べない……だからって、舐めないで頂けますこと?」
クイによる風の大魔法が発動。限定局地的に暴風域となる。
 
結局、風魔女は逃走に成功したようである。
「あらー、あの警備の中突破しますか。流石ですね」
「とは言えミリアさん、撃退できたのはあなたのおかげです。
 ……この下着は記念品としてお持ち帰りください」
 
こうしてミリアは風魔女のぱんつを手に入れた。
「い、いりません〜……」
 


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