スカートめくりの神経衰弱。
中央王国に所属していた北の村サウザノールスは、突如としての中央王国に反旗の意を表明した。
だが、争いを好まぬ女村長エルムは争い以外での解決を望み、中央王国へある申し立てを行った。
【ゲームによる解決】である。

数日後。
中央王国よりサウザノールス使者として姫フロンリーフ一行がやってきた。

【大まかな流れ】
スカートの中のぱんつの色を当てるゲーム
1.各陣営9人ずつ女性を用意する。
2.自分陣営の女性と相手陣営の女性のスカートの中のパンツの色を揃える。
3.3回勝負の2本先取。
4.1回負けるとスカートをめくり、ぱんつをぬぐ
5.2回まけると下着をつけないままでスカートをめくる

【用意するもの】
王国側メイド9名:(リン、メアリー、メイ、エルージェ、ルージュ、シャミー、ニート、フィシス、エマ)
村側村娘9名:(ルナ、チサ、シア、トワ、サエ、チコ、ミク、メメ、イオ)
ぱんつ:白、黒、赤、桃、緑、青、紺、黄、紫、金 *ぱんつは勝負がつく度に着替える

【詳細ルール】
.ターン制。順に自陣営の9名と相手陣営の9名から2名を指定し同じ色のぱんつをあてる
.自陣営の9名のぱんつの色は最初に教えてもらえる。
.10分の準備時間で相手陣営の9名からヒントを聞き出せる。
.あたった場合、当てられた人はぱんつを脱ぐ。(当たってもターン交代)
.外れた場合次、次の自ターンまでスカートをめくらなければならない。
.5ペア先に取った方が勝ち、1勝となる。

-以上-


村の大きなお館に案内された姫様一行の前に、大人びた雰囲気の美形の女性が近づく。
「ようこそ姫。よく来てくださいました」
とまずは礼を尽くす。
「あなたが村長のエルムですね。こうなってはもう問答は無用かしら?」
姫様はエルムの覚悟を問う。
「もちろん」
エルミはニッコリ笑う。
「――ただ、私が挑戦するのではなく、代打ちを用意しました。代打ちの先生こちらに」
「代打ち?」訝る姫の目の先には――勇者ミリアが困った顔をしてこちらに目を向けていた。
「あ…あれ? フロンリーフ様、どうしてここに」状況がりかいしていないのかおどおどした様子のミリア。
「ミリアさん、何しているのです?王国に弓を引くおつもりですか?」
姫の声が少し強ばる。
「い、いいえっ。みんなのお金を無理やり持っていく悪い人がいるからって――」
「税金のお話です」
エルムが補足します。
「はぁー……、また巻き込まれているのですね。ルルはどうしたのですか」
明晰な姫は一瞬で大体の事情を飲み込み、ため息を一つ吐く。
「ルルは、数日前から教会まわりしてて、別行動中……です」
「わかりました。ミリアさんにはあとでしっかりお話するとして……わたくしの友人を利用したエルムは――ただでは済ましませんよ」
エルムに冷たい目を向けるフロンリーフ。
「こわいですね、ミリアさん、あの姫の正体ですよ、ほら悪い顔をしているでしょう?やっちゃってください」
どうにか焚きつけようとするエルム。


まず両名に相手陣営女性への10分間の質問タイムが与えられる。
この時間を有効に使い、何色の下着を身につけているのかを聞いて当たりをつける。
とうぜん女性たちは本当のことは答えてくれないため、嘘を見破る技術や人を見る目、話術などが必要。

10分経過。


フロンリーフの先行となった。
まず、フロンリーフがメイド9名のうち、1名を指名する。
「そうですね、リン。たくし上げなさい」
「はい、ご命令でしたら」
メイドのリンは、スカートの裾をたくし上げる。
「……っ」
健康的な脚が見えていき……飾り気のない無地の白いぱんつが現れた。
次に、相手側の女性、町娘よりひとり選ぶ。
「イオ、あなたにします」
「は、はいっ」
胸にイオと名札をつけた少女はドキッと身体を震わす。
村娘たちはスカート姿ではあるものの、衣装は統一ではなく自前で思い思い好き勝手な服装を身に着けている。
イオは「いきます……」と小さくつぶやき――がばっ――とスカートを捲りあげた。
白くてフリルの付いた可愛らしいぱんつが丸見えとなった。
「はぅ……っ」
どちらも白だったので神経衰弱ペア成功。
当てられた相手チームの女性は、ぱんつを脱がなくてはならない。
「ぬぎ、、ぬぎます……」
蚊もなくほどの静音でイオはつぶやき、スカートの中からぱんつを取り除いた。
ぱんつは没収脱衣かごの中に入れられる。

ミリアのターン
「ええっと……たしか、トワさん、お願いします」
ミリアは少し悩んでから、一人の町娘を指定する。
「……はぃ」
トワは気だるそうに返事をすると、指先だけでスカートの裾を持ち、ひらりとスカートを捲りあげた。
飾り気のない黒のモノトーン。
「あっ、あれれれ?」
「あれ?」トワが小首をかしげる。
「……思った色と違う。。」
味方陣営側の女性のぱんつは、色を教えてもらっているはずなのでこれを記憶違いすると勝ち目が薄くなる。
「黒…黒…、うーんと、フィシスさん、お願いします」
「かしこまりました」
フィシスと名札をつけたメイドは、丁寧にお辞儀をしてから
スカートの裾を持ちゆっくりと両手で胸元までと持ち上げていった。
フィシスが履いていたのはスケスケの青の下着。
「……はしたないですか?あんまり、見ないでくださいね。。」
頬を紅潮させて少しはにかんだ表情を見せるフィシス。
「……最初から、外しちゃいました。。。」悔しがるミリア。
本来、自信のある色から選べるため、最初は当てる可能性が高く、徐々に低くなっていくゲームであり、
最初から外すとなると挽回は難しくなってくる。
また、外してしまった場合は、次に自分の番が回ってくるまで、スカートをたくし上げていなくてはならないのだ。
ミリアは躊躇しながらも膝丈のスカートをたくし上げた。
中に履いていたのはピンクと白の縞々ぱんつ。
「えーん、フロンリーフさま、早く進めてください。。」
対戦相手に向かい泣き言を言うミリア。
「わかりました。早々に勝負を決めます!」
一気に優勢になったフロンリーフ。次はどのスカートを狙うのか。
こうしてスカートめくりの神経衰弱対戦の幕が切って落とされたのだ。
目次